研究課題/領域番号 |
20K11069
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
米澤 洋美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10415474)
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研究分担者 |
長谷川 美香 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90266669)
北出 順子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (80509282)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
秋原 志穂 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (30337042)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 介護予防 / 団塊世代 / シルバー人材センター / 健康づくり / ファシリテーション |
研究実績の概要 |
研究機関の1年目であり、団塊世代男性の再就労ならびに再就労の場における介護予防や健康づくりに関する国内先進事例の収集を行った。 国内外の退職高齢者の健康づくりと、就労を伴う高齢者の健康管理に関して広く文献を収集し、その後、国内の高齢者就業の一つであるシルバー人材センターにおける健康づくりを先進的に行う機関に関する情報について、新型コロナ感染拡大防止の観点を踏まえつつ、公式ホームページや配布資料から情報収集を行い、その傾向を分析した。 また、主体的な健康づくり活動の実践に欠かせないファシリテーターの技術に関する文献検討として、高齢者対象だけでなく、対象を広げて文献集集を行った。 しかし一方で、新型コロナ感染拡大防止の観点から実際にヒアリング調査をすることはできず、紙面での情報収集に限定された。そのため、先進事例の詳細に関する情報収集並びに、それを踏まえた分析は次年度行うこととした。 また、新型コロナ感染拡大防止がこの先しばらく続くことを想定して、全体の研究計画を再検討した。全国的に高齢者の外出および交流が減ることによる健康状態の悪化が指摘されており、本研究対象者である働く高齢者に関しても、就業の制限や、集まる機会の減少による弊害も危惧される。そのため、遠隔地のフィールドであっても意見交換ができたり、高齢者同士が直接接触しなくても実行できたりするプログラム構築に関してコンテンツとファシリテーションに加えることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目として、当初団塊世代男性の再就労ならびに再就労の場における介護予防や健康づくりに関する国内先進事例の収集を企画していた。そこでは、研究文献だけでなく会報や実践報告等幅広く収集を行うことで多様な次元にある知見を集めてレビューを行う。その上で全国のシルバー人材センターへの介護予防と推進役であるファシリテーターに関する量的な全国調査の質問内容を精選し、プレテストを行う予定であったが、世界的な新型コロナ感染拡大の影響を受け、移動を伴うヒアリング調査や、高齢者への直接の接触を自粛したため、実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスによる感染拡大防止の措置が今後もしばらくは続くと想定して、新しい生活様式における高齢者の健康づくりや介護予防にも意識した上で、今年度予定していた団塊世代男性の再就労ならびに再就労の場における介護予防や健康づくりに関する国内先進事例の収集を企画している。そこでは、研究文献だけでなく会報や実践報告等幅広く収集を行うことで多様な次元にある知見を集めてレビューを行う。その上で全国のシルバー人材センターへの介護予防と推進役であるファシリテーターに関する量的な全国調査の質問内容を精選し、プレテストを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染拡大防止の観点から、、団塊世代男性の再就労ならびに再就労の場における介護予防や健康づくりに関する国内先進事例の収集を行う。そこでは、研究文献だけでなく会報や実践報告等幅広く収集を行うことで多様な次元にある知見を集めてレビューを行う。その上で全国のシルバー人材センターへの介護予防と推進役であるファシリテーターに関する量的な全国調査の質問内容を精選し、プレテストを行う。文献収集に係る複写費および書籍代を計上する。合わせて関連学会にて情報収集や意見交換を行うことで多様な知見を収集する。そのために必要な学会参加費と国内旅費を計上したが、移動を伴うヒアリング調査が企画できなかったため、予算を使用できなった。次年度に感染拡大防止の対策を取りつつヒアリング調査を企画することとする。
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