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2021 年度 実施状況報告書

地域醸成型の看護実践ならびに熟達を促す学習プログラム教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11072
研究機関鹿児島大学

研究代表者

森 隆子  鹿児島大学, 国際島嶼教育研究センター, 客員研究員 (50507126)

研究分担者 波多野 浩道  藍野大学, 医療保健学部, 教授 (50164851) [辞退]
稻留 直子  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (60709541)
兒玉 慎平  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (80363612)
米増 直美  岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326115) [辞退]
河合 渓  鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (60332897)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード看護実践モデル / 概念仮説の構築 / 概念仮説の教育転用 / 住民指標の開発
研究実績の概要

本研究では、住民-看護職協働型の看護実践モデルおよび学習プログラムの構築をめざしている。第一に、看護職側へのアプローチとして、島嶼で保健看護活動に従事する看護職を対象に実施した調査データの収集および解析を進め、概念仮説の構築を行っている。現在、分析途中ではあるものの、島嶼空間における特質が看護職の役割構築プロセスへ不可欠な連関をもたらしていること、相互作用から導き出される看護職の主観的島嶼観(仮称)が、創造性の鍵をにぎる可能性が示唆された。今後、一層の分析を進めることで、概念仮説の精緻化を目指す。さらに、本研究課題では看護教育への普遍的展開を射程に含んでいる。そこで、上記で設定した概念仮説を基にフィールドワーク教育プログラムを開発した。一部は実施のうえ、質的分析による効果検証を行った。その結果、看護教育における島嶼を起点とした創造性育成への成果が明らかとなった。
また、住民視点からのモデル開発の一環として、心血管リスク検査機器の脈波伝播速度(baPWV)を測定した健診受診者の受診データを分析対象(一部、島嶼住民を含む鹿児島県民)に心血管リスクにおけるcut-off値を算出し、健康指標の開発をめざしている。特に、島嶼部における生活習慣病の罹患者は増加の一途をたどるなど大きな課題を抱える一方、かねてからの予防行動が重要となる。本健康指標の開発により、看護・保健実践上の活用ならびにヘルスプロモーション活動推進の一助となることが期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、対象地域とする島嶼部との研究協力態勢づくりが困難であったことから、遅延が生じた。

今後の研究の推進方策

オンライン調査を積極的に導入し、遅延の拡大を防ぐ予定である。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などで遅延がさらに延長する場合には、研究期間の延長も視野に入れて計画を調整していく。

次年度使用額が生じた理由

当初の研究予定では対象地域への実地調査を行う計画であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により、調査態勢づくりならびに調査遂行ができない状況であった。オンラインでの調査依頼・実施も一部行ったものの、新たに選定・依頼して新規での関係構築を図るうえで、対面での初回調査の実施は必須とする研究課題上の判断をとり、予定の遂行が困難であった。令和4年度については、オンラインでの調査実施地域の拡大に努めるとともに、紙面調査も加味して研究方法の柔軟な検討および遂行を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] シマ型フィールドワークが看護学生の創造性育成にもたらす効果-学生レポートの記述分析から‐2022

    • 著者名/発表者名
      森隆子, 稻留直子,兒玉慎平 ,波多野浩道
    • 雑誌名

      島嶼研究

      巻: 23 ページ: 33-51

    • DOI

      10.5995/jis.23.1.33

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 島嶼をフィールドとした看護学実習 の有用性について-学生の実習レポートの質的帰 納的分析による検討-2022

    • 著者名/発表者名
      金子美千代, 春田陽子, 稻留直子, 森隆子, 丹羽さよ子
    • 雑誌名

      鹿児島大学医学部保健学科紀要

      巻: 32 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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