研究課題/領域番号 |
20K11078
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
桝田 聖子 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (10454729)
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研究分担者 |
真嶋 由貴恵 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (70285360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症教育 / 小学生 / 人型ロボット / プログラミング |
研究実績の概要 |
本年度は,①小学5年生を対象に,人型ロボットを活用した認知症サポーター養成講座の結果についての学会報告,講座後6か月の認知症に関するアンケート実施,②本大学の地域貢献の取り組み(21世紀セミナー)で小学生と保護者を対象に人型ロボットを活用した認知症教育を実施した.①については,2021年2月にA小学校5年生39名を対象に,認知症サポーター養成講座でPepperとRoBoHoNの寸劇を新たに導入した.講座の効果を検討するため,講座前と直後,6か月後に認知症に関するアンケート16項目を実施した.講座直後,児童の多くは「認知症はだれでもなる病気」であることを理解し,認知症の人の気持ちや対応について考えることができていたものの,一部の児童では認知症に関する理解が深まっていなかった.この結果について,日本医療情報学会連合大会で発表した.②については,本学の地域貢献の取り組み(21世紀セミナー)で小学生と保護者6組を対象に認知症教育を行った.講座の効果を検討するため,講座前後に児童への認知症に関するアンケート調査を実施した.講座前後のアンケートを比較した結果,児童は認知症の人の気持ちや症状の理解を深め,適切な対応を考えることができていた. 今後,①の講座6か月後アンケート結果について情報教育系の学会で発表する予定である.現在,COVID-19感染予防対策の影響は続いているが,プログラミングの要素を認知症教育に導入したプログラムを新たに考案し実践したい.それらの結果についてまとめ,人型ロボットを活用するための要素検討を行い,健康教育系の学会に発表する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により,当初予定していた小学校での認知症サポーター養成講座が中止になったことが挙げられる.今後,小学校での認知症教育を開催することが難しい場合は,大学における地域貢献活動や大学祭等での開催を視野に入れた講座開催を計画したいと考える.
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19感染予防対策で小学生の認知症教育が難しい場合,対面開催とオンライン開催の双方を検討する.対面開催では,①大学における地域貢献活動の場を活用,②大学祭等でブースを開く.対面が難しい場合は,オンラインによる認知症教育の開催を検討する.
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度はCOVID-19の影響で①小学校による認知症サポーター養成講座が予定より少ない1校の開催であったこと,②国際会議が延長やオンライン開催となり参加が難しかったことから,当初予定していた経費より支出が少なくなった. 次年度は,本研究の最終年度であることから,開催可能な小学生向け認知症サポーター養成講座の開催方法を検討し,新たにプログラミング導入するための開発費用とする.また,研究成果の発信については,参加可能な国内および国際学会を検討し,講座へのプログラミング導入の効果を検証するための経費と研究成果の発表に必要な経費として使用する.
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