研究課題/領域番号 |
20K11079
|
研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90584334)
|
研究分担者 |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965) [辞退]
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
久保田 聰美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (50827631)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 重症化予防 / 高齢心不全患者 |
研究実績の概要 |
今年度は、前年度に作成した症状レベル別、ソーシャルサポートレベル別の介入プログラム作成(案1)を用いて、地区担当保健師及び地域包括支援センターの保健師へ実践をふまえたアクションリサーチを行った。定期的に、自治体保健師とミーティングを行い、重症化予防に関する実情や、保健事業の調整を検討しながら、取り組みを修正し、プログラムを洗練化した。結果、高齢心不全患者が、「病いと向き合い、病いとともに生きること」を支援する必要性が明らかとなった。さらに、具体的な内容として、自分自身のこととして健康状態を把握する力、物事をポジティブに自分自身を大切にする力、病いからの学びを向上していく力を高めていくためのプログラムの構成を行い、家族・仲間・医療者との関係性の構築や、初期の段階からの継続的なサポートについてプログラムに導入し、洗練化を行った。 重症化とは、高齢心不全患者が自らの徴候を捉え、生きているという感覚のなかで、病いの経験をしていくことである。そのため、希望や好み(プリファレンス)を理解し、病いとともに生きていくことを、我が事として捉えていくことを支援する取り組みが地域づくりにおいては重要となる。 最終年度は、前年度に行う予定であった医療保険者へのヒアリングを実施し、介護予防と一体化した保健事業の連携の在り方、保健事業への活用方法を検討する予定である。さらに、高齢心不全患者を対象に、介入プログラムを実施し、効果を検証する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、医療保険者へのインタビューが新型コロナウイルスによる感染拡大の影響から困難な状況にあった。さらに、高齢者の集いの場が少なかったため、対象となる高齢心不全患者への調査が難しい状況にあった。
|
今後の研究の推進方策 |
医療保険者へのインタビューに関して、これまで協力体制を継続してきていることから、感染対策が緩和され次第、速やかに研究に取り組む予定である。高齢心不全患者への介入については、診療所や病院の外来での調査を行うなど、研究依頼を行う施設を地域の中で拡大していく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
医療保険者及び対象者への介入研究が行うための調査が行えなかったため、旅費を執行及び謝金を執行する予定である。また報告書作成の費用を執行する予定である。
|