研究課題/領域番号 |
20K11090
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
笹谷 真由美 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (50435327)
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研究分担者 |
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60285327)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護実践能力 / 特別養護老人ホーム / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
特別養護老人ホーム(以下、特養)における看護実践内容の明確化について文献検討を行った。 <目的>特養における看護師の看護実践内容を明らかにする。<方法>医学中央雑誌Webを用いて「特別養護老人ホーム」、「看護実践」をキーワードに介護保険制度が導入後の2000~2020年で検索した。国外文献についてはPubMedとCINAHLを使用し“ nursing”、 “intensive care homes for the elderly”をキーワードに最大検索範囲である1976~2020年で検索した。検索した文献の抄録等を確認し、特養における看護実践内容が示されている文献を抽出した。さらに、特養における看護実践内容が記載されている文献についても、分析対象とした。分析方法は、先行研究で明らかになった構成要素に基づいて、文献から抽出された看護実践内容を整理した。<結果>特養における看護実践内容が記述されている箇所を抽出し分類することで、特養における看護実践内容が明らかになった。特養の看護実践内容は【入居者・家族との関係性を構築する】【その人らしい生活を支える】【変調に気づき対応する】【日常生活の延長線上にある自然な看取りを実現する】【多職種と連携する】の5つが見いだされた。 今後は分類した看護実践内容をもとに、特養での先駆的な実践を行っている看護職へのインタビューガイドを作成し、さらに詳細な内容を明確にしていく。見いだされた内容を整理し、次の段階である教育プログラムで用いるテキストを作成する。テキスト作成に際しても、特養での実践内容を反映させていくため、次年度以降も面接調査を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、研究代表者、分担者とも従来とは異なる業務が増大し、研究活動のエフォートが低下せざるを得ない状況であった。また、研究協力を依頼する高齢者施設においても同様に、新型コロナ感染症拡大に伴う業務により、研究協力を得ることが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
先駆的な看護実践を行っている看護職に対して、面接調査を実施する。今後新型コロナウイルス感染症により、特養では研究への協力が難しいことが予測されるが、業務に支障がないように遠隔での面接調査等、実施方法を工夫していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
特別養護老人ホームの看護職に対して面接調査を実施する予定である。新型コロナウイルス感染症により、遠隔での面接調査になる予定であり、調査旅費は発生しない可能性がある。また、学会についても遠隔での開催が多く予定されており、旅費は使用しない可能性が高い。一方で遠隔での面接調査のための、通信環境の整備や謝礼等の費用が発生する予定である。
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