研究課題/領域番号 |
20K11091
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
乾 富士男 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80469551)
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研究分担者 |
松本 大輔 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (20511554)
冨澤 理恵 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師(常勤) (20584551)
本多 智佳 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (40625498)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 行動遺伝学 / 睡眠時間 / 双生児研究法 |
研究実績の概要 |
研究計画にあるように,大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンタが保有するツインレジストリの登録者に質問紙調査を実施した。2019年度に実施した先行調査に未回答の人を対象に,2019年度の調査票を再送することにした。2019年の調査票は,2019年度ということになっているが正確には2019年12月に発送しており,今回の再送分との時間差は1年以内であるため,同一年度の調査と見なすことにした。この調査票は2008年から継続して行っている調査の内容を含んでおり,本研究で使用する予定の評価項目も含まれている。そこで,2019年度の未回答者827名に対して再度協力への依頼と調査票の再送を行った。その結果,213名から回答があり,全体の回収率は41.7%から55.0%へと大幅に上昇することができた。また,初回にペアの片方が回答している人と,再送でペアの両方が回答した人を合わせて,106ペアの回答が増加した。このことにより,合計で882名のデータを得ることができた。 今後は,2020年度のデータの横断的な解析を行うことに加えて,2016年に行っている予備的な調査と併せて,縦断的な解析を行う。すべてではないが,多くの研究協力者が両年度の調査に参加しているため,経年的な変化を解析できると考えている。 本研究のもう一つのテーマである,ハンガリーとの国際比較については,COVID-19パンデミックの影響で十分な打ち合わせができていない。2021年度も直接現地に行くことは難しいと予想されるので,オンラインミーティングなどで可能な限り進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画にある大阪大学ツインレジストリの登録者に質問紙調査を実施することについては,実績に詳述したような方法ではあるが,本年度の予定通りに達成できた。むしろ本研究の計画としては郵送費用やデータ化費用などを当初の予定よりも少ない再送分の人数だけで全体の予定人数分を行うことができた。 慶應義塾大学のデータおよびハンガリーセンメルワイス大学のデータの二次利用申請については,予定していた打ち合わせのための出張が,COVID-19パンデミックの影響で実現できていない。もともとデータの二次利用分については2年目の計画であるため進捗状況に影響はないと考えている。2021年度も比較するためのデータを所有する研究者と打ち合わせるために国内外に出張することは難しそうな状況であるため,オンラインミーティングなどを活用して国際比較が可能なデータの取得に尽力する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
まずは2020年度の郵送調査のデータを詳細に解析する。加えて,2016年以前に取られたデータを用いて,時間変化を検討する。 本研究の国際比較に関する部分については,直接に現地に行けないため困難が予想される。国際比較を行う上では,単に共通したデータを比べるだけでなく,環境要因を詳細に検討する必要がある。そのためには,どうしても直接に現地に出向き,現地の研究者と直接に議論しなければ困難なことが多い。2020年に急速に発展したオンラインミーティングの環境を活用しつつ,可能な限り国際比較のための議論を積み重ねていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
郵送質問紙調査が当初の予定の3分の1程度の経費で行えたこと(詳細は実績に記載)。 COVID-19パンデミックの影響で国内外の出張が行えなかったこと。 学会がオンライン開催であったため,渡航費用,参加費等が大幅に少なかったこと。 2021年度も海外渡航は困難な状況であると思われるので,国内の追加のデータ収集を計画している。
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