研究課題/領域番号 |
20K11091
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研究機関 | 天理医療大学 |
研究代表者 |
乾 富士男 天理医療大学, 医療学部, 教授 (80469551)
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研究分担者 |
松本 大輔 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (20511554)
冨澤 理恵 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20584551)
本多 智佳 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (40625498)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 行動遺伝学 / 睡眠時間 / 双生児研究法 |
研究実績の概要 |
本年度は本来の最終年度にあたる。2020年度のデータの収集,2021年度のデータ解析は予定通りに完了している。2021年度末に3件の学会報告を行ったように,睡眠時間の遺伝率の推計ならびにアルコール摂取など一部の環境要因の影響の解析を終えている。また,当初計画には無かったPRSを用いた解析などを2021年度に行った。本年度の予定は,2020年度に実施した質問紙調査のデータと2008年から2019年までのデータを合算して解析し,環境要因と国際比較を行うことであった。しかし,covid-19の影響により大きく環境が変化したが,当初の計画段階ではそのことは考慮していなかったため,収集したデータには反映していない。従ってcovid-19の影響があるのか無いのかは不明だが,データのバラツキが大きく本年度の予定であった環境要因を特定する部分の解析が難航している。この点については,研究期間を1年間延長して次年度に解析方法を検討する予定である。 また,国際比較に関しても,covid-19の影響で海外の研究者との打ち合わせ(昨年度の予定であったが,今年度もまだ実現していない)が実現していないため,計画が遅れている。国際比較についても研究期間を1年間延長して次年度に解析方法を検討する予定である。当初検討していたようにデータを統合しての解析は3年間直接出向いて打ち合わせることができていない状況では難しいため,独立に解析した結果を基に国際比較をする方法などを検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度のデータの収集,2021年度のデータ解析は予定通りに終了している。しかし,2020年からのcovid-19の影響を考慮した研究計画では無かった(申請時はcovid-19以前であることおよびすでに調査の項目が決定していてcovid-19の影響を考慮する内容となっていなかった)ため,環境要因の解析に困難がある。しかし,2021年度末に3件の学会報告を行ったように,睡眠時間の遺伝率の推計ならびに一部の環境要因の影響の解析を終えている。以前の調査では睡眠時間の遺伝率が環境要因のバラツキが大きく検出できなかったが,今回データ量を増やし統計学的な検出力を増すことで,他国で行われた先行研究と同様の遺伝率が再現できた。このことにより,国際比較が可能なデータが得られたことになる。しかし,国際比較のためには現地に赴き,細かな打ち合わせならびに試行錯誤が必要であるが,covid-19の影響で3年間渡航できていない。
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今後の研究の推進方策 |
環境要因の解析に関しては,新たなデータを収集する余裕は計画上も時間的にもないため,既存のデータの中で解析方法の検討および変量の再検討を行う。 国際比較に関しては,徐々に海外渡航が可能になっているが,まだまだ従来のようには戻っていない。そのため,国際比較のためにフィンランドやハンガリーの共同研究者の所に長期間赴く事は来年度も難しそうである。そこで,解析方法を再検討し,独立に解析した結果を基に国際比較をする方法などを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外出張が全くできていないこと。国際学会の開催がオンラインとなり,参加費および旅費が大幅に少ない金額であったこと。国内の出張も大幅に少なくなっており,新規のデータ収集もできなかったこと。 次年度の研究計画に示したとおり,解析方法の検討,国際学会への参加,海外の共同研究者との打ち合わせを行う予定である。
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