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2021 年度 実施状況報告書

大学生のデートDV予防と援助要請行動促進を一体化した教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11096
研究機関福井大学

研究代表者

長谷川 美香  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90266669)

研究分担者 米澤 洋美  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10415474)
川口 めぐみ  福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (40554556)
北出 順子  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (80509282)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードドメスティック・バイオレンス / 大学生 / プログラム
研究実績の概要

将来の深刻なDVにつながる可能性の高い親密な関係にある若者間の暴力(以後、デートDVと略す)の予防と、暴力被害を受けた際に自ら問題を解決しようと他者に援助を求める援助要請行動への動機付けを高める支援とを一体化した、教育プログラムを開発する。先行研究では、援助行動には周囲の人々の暴力に対する理解が不可欠であるといわれており、人々が暴力を社会問題と理解するか否かは、暴力をめぐる報道の在り方が影響すると報告されている。そこで、我が国のDV・デートDV報道の内容分析及びデートDV予防と援助要請行動への動機づけを高める支援を一体化した教育プログラムを開発する。
国内大手新聞社の全国紙を対象に、各新聞社のデータベースを用い、平成22年~令和3年の我が国DV・デートDV報道内容を分析し、その結果を踏まえ、暴力被害を受けた際に自ら問題を解決しようと他者に援助を求める援助要請行動への動機付けを高める教育内容・方法・教材等を検討する。そして、開発中の大学生を対象としたデートDV予防教育プログラムと援助要請行動への動機づけを高める支援を一体化した教育プログラムを開発し、その効果を検証することを目的としている。
令和3年度は、国内大手新聞社である読売新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社のデータベースを用い、新型コロナウイルス感染拡大に伴いDV相談件数の増加等の報告を踏まえ、DVに関する幅広い報道内容および社会情勢の変化等の影響等も考慮するため、検索期間を平成22年1月~令和3年9月までに拡大し、全国紙・地方紙の新聞記事を対象に、ドメスティック・バイオレンスを検索語に用い、報道記事を抽出した。現在、収集した記事内容を発行年月、朝夕刊別、記事掲載面、文字数、内容等から分類中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一定期間、大学への立ち入りが禁止となり、10年間分の報道データ検索・入力を担う人材が確保できなかったこと、教育・管理業務に時間が割かれ、十分な研究時間が確保できなかったこと、さらに新型コロナウイルス感染拡大に伴い、DVに関する相談件数の増加報道を踏まえ、データベースの検索期間を延長したことにより、当初の計画どおりに研究を実施できなかった。

今後の研究の推進方策

令和3年度に実施した全国紙・地方紙に掲載された記事の抽出、分類、分析等の結果を踏まえ、開発中の大学生を対象としたデートDV予防教育プログラムと援助要請行動への動機づけを高める支援を一体化した教育プログラム開発にむけ、デートDV被害者の援助要請行動に関する行動理論、教育プログラム(案)を作成し、教育プログラムの(案)の妥当性を検証する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染拡大のため、旅費、人件費・謝金等の支出が当初の予定より大幅な減額となったこと、オンライン環境下での教育、研究の実施支援として、新聞社が大学図書館に対しデータベースの期間限定無料利用期間を設けたため、当初の予算執行が不要となったこと、さらに、新型コロナ感染拡大に対応するため、大学での教育・管理業務に大幅な時間がとられ、研究時間の確保が困難となったことなどが理由である。次年度は、本年度の計画を引き続き実施すると共に、本研究の計画を遂行するため研究時間の確保と予算の計画的執行に十分配慮し実施する。

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公開日: 2022-12-28  

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