研究課題/領域番号 |
20K11110
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
大野 佳子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (20347107)
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研究分担者 |
瀬在 泉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40736956)
三瓶 舞紀子 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (70550820)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 動機づけ面接法 / 禁煙 / オンライン / テキスト分析 / ケース・スタディ |
研究実績の概要 |
2022年度は2021年度より開始したオンラインによる禁煙支援面接を継続した。対象者の禁煙を開始、継続するために、本研究では動機づけ面接法 (Motivational Interviewing,MI)および認知行動療法(CBT)を用いた。介入の要となる面接スキルの質保証は必須であり、昨年度に引き続き、介入者3人の質保証のため、禁煙専門医であり臨床心理士・公認心理師・動機づけ面接トレーナーであるスーパーバイザーとともに、スキル向上のためのMITI(動機づけ面接治 療整合性尺度日本語版: Motivational Interviewing Treatment Integrity 3.0 Japanese Version,MITI)による事例コーディングおよび毎回の面接後のスーパービジョン等のフィードバックによりMIトレーニングを積み重ねてきた。その結果、対象者のチェンジトーク(特定の変化のゴールに向かう動きを良しとする、クライエントのすべての言語)の数がセッションを進めるに従い増加した。一方、維持トーク(変化のゴールの動きよりも現状を良しとする、あらゆるクライエントの言葉)の数は減少した。また、オンライン禁煙支援プログラムへの変更に伴い、全国に対象者を広げて案内し、研究協力を呼びかけた。「きんえん研究.com」のリンク(作成したオンライン用の禁煙教材コンテンツのアップロードを含む)とpdfファイルおよび紙媒体のチラシ配布、オンラインによる研究説明と同意署名システムを業者依頼により登録・作成した。2023年度は介入事例についてケース・スタディを整理し、論文として投稿、査読後修正を行っているところである。また、効果的な禁煙支援に共通する会話内容は何か、対象者のチェンジ・トーク(禁煙に向かう発話)等について、逐語録のテキストマイニングによる分析も並行して行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で対面での実施が困難な状況であったが、オンラインによる研究説明と同意システム導入およびオンライン面談に方法を切り替えて実施し、既にプログラムを終了した対象者が加わり禁煙を開始・継続し、分析評価まで可能となったから。
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今後の研究の推進方策 |
介入の要となるMI(Motivational Interviewing)については、関わりの姿勢(Spirit)はもちろん介入スキルが必要とされるが、認知行動療法についても同様であるため、今後も禁煙専門医によるスーパービジョン・フィードバックによる質保証をしていく計画である。また、今後も事例の積み重ねから、共通するスキルやフォローアップの方策、システムについて検討し、今後の禁煙支援に資する知見を得る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
オンライン・インタビューに必要なリンクなどの対象者募集と介入が可能なコンテンツの作成をはじめとするホームページの維持管理やオンラインによる説明と同意システムの導入などICT(情報通信技術)の維持管理に必要な支出はあったものの、市場価格より破格の費用で業者依頼ができ、オンライン面談/会議であったため、旅費を使用しなかった。 今後は、インタビュー録音内容の逐語録作成の業者依頼およびホームページの保守管理・追加修正 等の費用、投稿費用、オンライン学会参加費用等に使用する計画である。
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