研究課題/領域番号 |
20K11138
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
嶋澤 順子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00331348)
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研究分担者 |
上野 まり 自治医科大学, 看護学部, 教授 (50323407)
大澤 真奈美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50331335)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 精神障害者 / 退院後支援 / 訪問看護ステーション看護師 / 保健師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神障害者の退院後支援における訪問看護ステーション看護師(以下訪問看護師)と自治体保健師の連携の実態と成果を実証的に明らかにし、その連携支援モデルを構築することである。訪問看護師と自治体保健師連携の実態と成果の調査は、以下(1)~(3)の問いに基づくとしている。すなわち、(1)訪問看護師と自治体保健師の連携による退院後支援を必要とする精神障害者の支援ニーズは何か。(2)訪問看護師と自治体保健師の連携による退院後支援を必要とする支援ニーズに対し、訪問看護師および自治体保健師は誰に対しどのような支援を行ったか。(3)支援ニーズに対し有機的役割を果たした、すなわち成果のあった連携は何か。 以上から、連携の要件を明らかにする。次いで、支援モデル構築は、(4)(5)の問いに基づく。(4)連携の要件のうち支援モデルとして一般化可能なものは何か。(5)支援モデルとしての有用性はあるか。である。 本研究は,4年間の研究期間において、研究1と研究2で実施する予定であり、研究1では、インタビュー調査および評価指標調査を実施する。そのため、2020年度~2021年度計画として、調査準備,プレ調査の実施,分析、本調査対象選定を行う。 2020年度は、インタビューガイドの作成および質問紙調査尺度の選定確認のために、 先行研究(2017年度-2019年度 基盤研究C「独立型訪問看護ステーション看護師による精神障害者の退院直後集中支援モデルの開発」 研究代表者:嶋澤順子)結果の確認,および文献検討を進めた。インタビューガイドの作成には至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該テーマに関連する文献検討を進め、インタビューガイドを作成する予定であったが、作成までには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年9月までにはインタビューガイドを作成し、①プレ調査の実施、分析 を実施する。次いで、12月までには②本調査対象者の選定を行う予定である。それらを推進するために、新しく共同研究者を募り、当該分野に精通した2名が研究参加することとなった。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究推進が遅れ、使用できなかった経費が多かったため。 2021年度は、インタビューガイドの作成、プレ調査を行うため、インタビューガイド作成における参考書籍類の購入や、プレ調査における謝金、録音反訳費用、分析における研究補助者雇用において経費を使用する予定である。
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