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2020 年度 実施状況報告書

中山間地在宅高齢2型糖尿病患者の治療実態の改善に向けた新たなシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K11139
研究機関新潟青陵大学

研究代表者

上原 喜美子  新潟青陵大学, 看護学部, 准教授 (40805298)

研究分担者 加藤 公則  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (00303165)
原 等子  新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30302003)
中村 圭子  新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (20410251)
帆苅 真由美  新潟青陵大学, 看護学部, 助教 (10736309)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病高齢者 / DASC-8 / PHQ-9
研究実績の概要

2020年度は研究の第1フェーズとして患者アンケート調査を完了させた。アンケート協力者は医療機関の外来受診者に公募し、協力の意思を示した人から配布番号付記して無記名で回答を得た。次にアンケート回答者に医療機関から診断名、検査データ等診療情報を得るために、アンケート用紙と同じ番号を付記した同意書を用いて、自由意思によって同意を得た。同意を得る方法は、医療機関に回収箱を設置する留め置き法とした。医療機関でアンケートを配布できたのは241名、そのうちアンケートに回答し、医療機関からの診療情報提供に同意を得られたのは222名であった。
性別の内訳は男性118名(53.2%)、女性104名であった。独居高齢者は34名、高齢夫婦のみ生活者58名で、高齢者のみ世帯が合わせて92件(41.4%)であった。222名の年齢中央値78歳、BMI中央値23.3、DASC-8得点中央値10点、PHQ-9得点中央値3点であった。DASC-8得点層別内訳はカテゴリーⅠ(認知機能性状かつADL自立)137名(61.7%)、カテゴリーⅡ(軽度認知障害~軽度認知症または手段的ADL低下、基本的ADL自立)67名(30.2%)、カテゴリーⅢ(中等度以上の認知症または基本的ADL低下または多くの依存状態や機能障害18名(8.1%)であった。DASC-8得点とPHQ-9得点の2変量の相関は中程度みとめた。(スピアマン相関係数0.389, p<0.001)。
自己申告による糖尿病ありと回答した人は101名であるが、診断名と一致しているのは58名(全体の26.1%)であった。本人は糖尿病ありと思っているが、糖尿病診断を受けていない43名(全体の19.4%)には、糖尿病疑いや耐糖能異常が含まれていた。一方、本人は糖尿病ではないと申告した121名のうち45名(全体の20.3%)は糖尿病の診断を受け、治療中であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

第1フェーズとしての患者調査においては、当初目標400名に届かず、医療機関からの情報提供にに時間を要した。しかし、その間に解析のためのソフトウェアを充実させることができた。並行して第2フェーズである支援者ニーズのインタビュー調査を行うことうことができた。インタビューは新型コロナウイルスの流行により協力者目標数が半分にとどまったが、内容は十分であった。

今後の研究の推進方策

第1フェーズの結果は、2022年度関連学会で発表できるようにすすめていく。
第2フェーズの支援者ニーズインタビュー内容を逐語録に起こし、質的統合法(KJ法)で分析予定である。分析は、質的統合法(KJ法)研究会顧問よりスーパーバイズを受けてすすめ、内容の信頼性・妥当性を高めるよう努める。

次年度使用額が生じた理由

学会発表に至らず、旅費が必要なかった。人件費・謝金の必要がなかった。2021年度はスーパーバイズに謝金を使用していく予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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