研究課題/領域番号 |
20K11143
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
栗田 愛 人間環境大学, 看護学部, 講師 (50759149)
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研究分担者 |
桑本 暢子 (大久保暢子) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20327977)
伊藤 千晴 人間環境大学, 看護学部, 教授 (20434574)
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
武田 利明 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (40305248)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | グリセリン浣腸 / 摘便 / 肛門管刺激 / 教育プログラム / 排便 / 在宅要介護高齢者 / 看護実践 / アセスメント |
研究実績の概要 |
前年度から引き続き、グリセリン浣腸や摘便に関する医療事故の情報の収集と分析を行うとともに、学術集会では研究協力者とともに交流セッションを主催し、知識の普及と実践家との意見交換をした。 2022年度に修正した研究計画に基づき、長期的に排便状態を改善するための排便ケアについて文献検討を行った。そして、文献検討の結果から、開発してきたグリセリン浣腸と摘便の看護実践モデルに、グリセリン浣腸と摘便以外の排便ケアを統合した。これにより、アセスメントから必要な看護技術が判断できる浣腸と摘便を含む排便ケアの訪問看護実践モデルが作成でき、その内容を反映した論文を日本看護技術学会誌に投稿し、受理された(2024年8月掲載予定)。 文献検討により作成した訪問看護実践モデルは、4週間介入した際の安全性と排便効果について評価するために、2022年度から引き続き、事例データを収集してきた。研究期間が6週間(非介入2週間、介入4週間)と長期にわたるため、対象者の選定やデータ収集が困難な状況にあることや、便失禁等により、定期訪問看護外で訪問看護が必要になった場合の訪問看護利用者の経済的負担の面から、対象施設である訪問看護ステーションから研究方法の再検討の要請があった。研究方法を変更し、所属する機関の倫理審査の再審査を受け、承認を得てデータ収集を再開した。 データ収集と並行し、使用する教育システムを決定し、教育プログラム内容を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度開始時点で、COVID-19の影響で研究の遂行に遅れが出ていた。2023年度は、データ収集の中断があったため、引き続き遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度まで研究期間を1年間延長する。現在遂行しているデータ収集を終了し次第、その内容を反映した教育システムを作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の遅れに伴い研究計画を後ろ倒しにし、1年間研究期間を延長した。これにより、延長期間である2024年度に、遅れていた介入研究のデータ収集を実施するために交通費、介入研究に必要な看護用品の購入、対象者への謝礼が必要である。 また、教育システム構築に必要なシステム使用料、教育プログラムの介入研究のための交通費、対象者への謝礼が必要である。 また、文献による医療事故事例の分析に必要な文献複写費、研究成果を公表し、意見交換するための学術集会参加費、交通費等が必要である。
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