地域高齢者のオーラルフレイルを予防するための地域づくりプロジェクト

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 20K11149
• 研究機関: 安田女子大学
• 研究代表者: 林 真二 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (50635373)
• 研究分担者: 百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
• 研究期間 (年度): 2020-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: オーラルフレイル / 予防 / 地域高齢者 / プログラム / 地域づくり

研究実績の概要

本研究では、地域高齢者の口腔機能向上、QOLの維持向上を目指すことから、地域高齢者の口腔機能低下（オーラルフレイル）を予防するための地域づくりを行う事とし、そのための普及啓発を行う地域高齢者の人材養成とその普及プログラムの開発を行うことを目的とした。
初年度は、協力機関において、すでに実施されている口腔機能向上に関する介護予防教室の現状や養成した人材の活用状況等を調査した。また、地域の歯科医療機関からは受診状況や歯科保健に対する高齢者の知識や意識の現状を確認した。その結果、オーラフレイル予防への取り組み状況や協力機関のある地域では、介護専門職等への口腔保健に関する教育や人材育成が推進されているため、今後は地域住民の中から地域への普及啓発を担う人材の育成を行う必要性が示唆された。
しかし、初年度より、新型コロナウイルスの感染拡大のため、当初予定していた実施方法について変更等の確認を行っている状況である。研究協力機関及び共同研究者との協議を行い、研究計画の再修正と予防プログラムの作成を行った。先行研究より文献検討を行うとともに、口腔衛生に関する健康教室においては、非接触型での実施ができるように協力機関とも協議した。また、地域高齢者においては対象市町村の啓発普及状況に合わせて、該当する対象者の抽出を検討した。また、地域の人材活用や潜在する専門職を協力機関より調査・確認し、地域づくりにおける連携方法や役割について取り決めた。

現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大のため、当初予定の内容変更や協力機関との協議に時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

協力機関と協議し、新型コロナウイルス感染拡大にも対応した健康教育の方法を検討し、そのプログラムを開発する。研究協力機関と連携し、プログラムに参加する対象者の抽出・選定を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大のため、当初予定より研究の遂行が遅れたため。