研究課題
①徐脈性不整脈と心不全日本不整脈心電学会の植込み型デバイス委員(社会問題対策部会)、日本心臓リハビリテーション学会の評議員を務めた。不整脈専門医が舵取りする心リハは非常に稀な兼任であるが、心リハ中に徐脈が問題になることが稀でなく、デバイス管理の知識が欠かせない。この点を中心に取り組みについて現状報告し、(1)2022年7月の第28回心リハ学会において、優秀賞を受賞した。また(2)2022年11月の心リハ東北地方会において、シンポジウムを担当した。②頻脈性不整脈と心不全山形大学に入院した慢性心不全475例のうち264例が心房細動を合併していた。xanthine oxidoreductase(XOR)活性を測定した。XORは体内において尿酸産生と活性酸素種の産生にも関わる酵素である。XOR活性は洞調律、発作性・持続性心房細動の順に上昇した。持続性心房細動が独立したXOR活性上昇の原因であった。約2.5年の経過観察中に79件の心血管イベントが発生し、XOR活性>75 pmol/h/mLの群で、有意にイベント発生率が高かった(p=0.027)(J Cardiol. 2023; 81:469-475)。経験した2症例を英文報告した。(1)着用型除細動器(WCD)使用歴のある58症例を振り返ると3症例が痒みを訴え、1例が重症の刺激性接触性皮膚炎を発症した。(J Cardiol Cases. 2022;25:266-268.)。(2)アンチトロンビン欠損症の女性が、心室頻拍を発症した。周術期の血栓予防・出血予防に直接トロンビン阻害剤を使用して心内膜・心外膜カテーテル治療を、安全に施行できた(J Cardiol Cases. In press)。また教育面では、2023年3月に第87回 日本循環器学会学術集会において、心房細動合併心不全患者の至適心拍数について、教育講演を担当した。
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J Cardiol.
巻: 81 ページ: 469-475
10.1016/j.jjcc.2023.02.003.
J Cardiol Cases.
巻: 25 ページ: 266-268
10.1016/j.jccase.2021.10.011.