研究課題/領域番号 |
20K11167
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
大久保 雄 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (40515558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | モーターコントロール / 深部筋 / 筋活動 / 運動療法 |
研究実績の概要 |
今年度は実験環境や実験試技を決定するための予備実験を行った.予備実験では、体幹および股関節深部筋(腹横筋、大腰筋、小殿筋)にワイヤ電極を刺入し。その他の体幹および股関節周囲筋(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、多裂筋、腰部脊柱起立筋、胸部脊柱起立筋、大殿筋、中殿筋、大腿直筋、大腿二頭筋)には表面電極を貼付し、様々なエクササイズ時の筋活動様式を測定した.実験試技は主に、腹部引き込み運動(Draw-in),Push-test, 下肢伸展挙上(Active SLR),腹臥位股関節伸展運動(Prone hip extension),体幹安定性エクササイズ(Stabilization exercise),スクワット,デッドリフトなど,臨床現場にて頻繁に行われている運動を測定した.本予備実験にて,体幹および股関節の両者にワイヤ電極を刺入して,様々な運動時の測定が可能であることを確認することができた.さらに,腹横筋を賦活化した中で大腰筋の筋活動量が高いエクササイズをいくつか確認でき、今後の実験試技選定にあたって有用な情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大により、実験室への入室制限や被験者募集が困難な状況になり、予備実験を1度だけ実施するにとどまった。また、2020年4月~6月、2021年1月~3月にかけて緊急事態宣言が発令され、その期間は外出制限も伴ったため、実験に必要な機器を購入する業者との交渉も遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は予備実験のデータを解析するとともに、実験試技を選定して本実験へと移行する予定である.しかし、今後も新型コロナウイルスによる実験室への入室制限や対面での実験を頻繁に実施することが困難なことが予想されるため、検者の人数が少なく、実験時間を極力短縮した形で実験可能なプロトコールに変更する必要な可能性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大により,機器を購入する業者との調整が予定通りに進まず,実験に使用する機器の購入が次年度にずれたため。さらに,実験遂行の予定も大幅に遅れ,実験に必要な消耗品の購入ができなかったため。
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