• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

運動療法最適化のための血中乳酸濃度および神経栄養因子群の動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K11175
研究機関川崎医科大学

研究代表者

氷見 直之  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70412161)

研究分担者 宮本 修  川崎医科大学, 医学部, 教授 (00253287) [辞退]
丸山 恵美  川崎医科大学, 医学部, 助教 (30792072)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマイオカイン / 運動療法 / 空間記憶能
研究実績の概要

研究課題である運動の種類による筋由来の栄養因子(マイオカイン)群の分泌動態を解析中である。5週齢の雄ラットを無作為に、1.非運動群(ケージ内飼育のみ)、2.強制運動群(トレッドミル走行)、3.自発走行群(running wheel付きケージにて飼育)、4.電気刺激群(下肢皮膚上の電極にて刺激)および5.坐骨神経切断群(下肢筋麻痺とした比較対象群)に分けた。運動を負荷後、腓腹筋およびヒラメ筋を摘出してその抽出液中のマイオカイン(BDNF、IGF-1、irisinおよびcathepsin B)を測定した。
2020年度に運動を7日間負荷した後の下肢筋にて運動群間でマイオカイン発現量に有意な差は見られなかったため、2021年度には運動期間を14日間に延長し、同様にマイオカイン群の測定を行ったが、14日後においても運動群間でマイオカイン発現量に有意な差は見られなかった。ここまで健常ラットを用いた予備実験として検討してきたが、健常群では筋マイオカインのベースラインが高く運動の種類による差が生じにくいと考え、2022年度は脳梗塞モデルラットを用いて検討した。脳梗塞により生じる記憶能低下の回復効果も同時に確認した。結果として、電気刺激群でIGF-1が有意に増加していた。また腓腹筋よりもヒラメ筋で運動によるマイオカイン類の増加が顕著に見られたことから、筋特異性も考慮する必要があることが示された。記憶能については運動の種類や強度による差は見られなかったが、いずれの群も非運動群に比べると有意に回復していた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 運動療法の種類によるマイオカイン類の分泌への影響2022

    • 著者名/発表者名
      氷見直之、中村-丸山恵美、中村丈洋
    • 学会等名
      第100回日本生理学会大会
  • [備考] 生理学2教室web site

    • URL

      https://m.kawasaki-m.ac.jp/physiology/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi