山形大学医学部附属病院(当院)と山形県内の医療機関で多職種同士の定期的なミーティングを継続している。多職種に参加を呼びかけ、医師、看護師(慢性心不全看護認定看護師含む)、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカー、臨床検査技師と各方面から協力を得ている。Microsoft Teamsを用いて、山形県村山地域の5つの医療機関(山形大学医学部附属病院、篠田総合病院、山形済生病院、みゆき会病院、北村山公立病院)をつなぐオンライン地域連携心臓リハビリテーション会議を毎月1回のペースでの開催を継続している。会議内容は外来心臓リハビリテーションの実施状況、転院後の入院心臓リハビリテーションの申し送り・引き継ぎ、運動療法に影響ある心疾患精査の依頼、心肺運動負荷試験結果の供覧など診療情報の共有を行っている。2022年度もコロナ禍が影響して、病院/施設見学規制の強い中で、オンラインで会議を実施することにより、コミュニケーションの機会喪失を防ぐことができた。地域連携心リハ会議に参加している医療機関には、タブレット端末を配置している。タブレット端末は遠隔会議用途であり、療法士や看護師間において、退院前患者のリハビリ実施状況やADLの確認、リハビリ協力先医療機関のスタッフと患者の事前顔合わせなどにも使用された。 心大血管リハビリテーション中に不整脈が問題になることが稀でなく、不整脈管理の知識が欠かせない。この点を中心に取り組みについて現状報告し、(1)2022年7月の第28回日本心臓リハビリテーション学会において、優秀賞を受賞した。「不整脈専門医が主導する山形県村山エリアにおけるオンライン病院間ハートチームカンファレンス」有本貴範、沓澤大輔、渡辺昌文
|