免疫担当細胞が血管内皮に浸潤し泡沫細胞を形成し動脈硬化を引き起こし、血小板活性化、血管内皮機能障害、凝固・線溶系障害などにより脳梗塞へ進展する。さらに炎症性サイトカイン、アポトーシス、接着分子、成長因子等により神経細胞死が引き起こされ、非梗塞部の神経細胞は壊死し病状は増悪する。運動療法がこれら悪循環の阻止に寄与できるかを研究した。本研究により運動療法が脳卒中におけるアポトーシス、炎症性サイトカイン、接着分子、血小板や凝固線溶系の指標と関連することが示された。運動療法は脳卒中二次予防だけでなく、脳卒中後の神経細胞死の抑制にも寄与する可能性が示唆された。
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