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2022 年度 実施状況報告書

運動療法とポリフェノール摂取の併用は2型糖尿病患者の骨折リスク低減に寄与できるか

研究課題

研究課題/領域番号 20K11196
研究機関常葉大学

研究代表者

高木 聖  常葉大学, 保健医療学部, 教授 (70712305)

研究分担者 山下 剛範  鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10410937)
三浦 俊宏  鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (90281493)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード運動療法 / レスベラトロール / 骨質
研究実績の概要

2022年度においては、2021年度までに得られた予備的実験結果を基に、トレッドミル走行(5 m/分・120分間・5日/週)とレスベラトロール(RSV)摂取(100 mg/kg体重/日)の併用療法に関する実験を遂行した。
実験はKK-Ayマウスを用いて、RSV摂取群、トレッドミル走行群、併用群(RSV摂取+トレッドミル走行)、コントロール群(非摂取・非走行)の4群に分け、10週間実施した。血糖値はトレッドミル走行群と併用療法群との間に差はみられなかったが、糖負荷後の血糖値ならびに血糖曲線下面積は併用療法群において最も低かった。炎症マーカーであるCRPの値はコントロール群に比べてトレッドミル走行群ならびに併用療法群が有意に低く、併用療法群はトレッドミル走行群よりも低値であった。骨代謝マーカーや骨マトリックスマーカーの値については、ばらつきが大きかったため再検証が必要と思われた。
各群から2~3サンプルを抽出してのマイクロCTによる骨微細構造解析においては、4群間に大差がみられなかった。これについては、より多くのサンプルを用いて再度実験を実施する必要があると考えている。骨強度を測定するための骨3点曲げ試験においては、トレッドミル走行群と併用療法群が他の2群よりも強度が高い傾向を示すとともに、併用療法群の剛性はコントロール群に比べて有意に高かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言や移動自粛要請の影響によって、研究補助者を十分に確保することができず、2020・2021年度に実施予定であった実験に遅れが生じた。そのため、2022年度に実施するはずであった実験計画に影響が生じた。

今後の研究の推進方策

2022年度に引き続き、トレッドミル走行(5 m/分・120分間・5日/週)とレスベラトロール摂取との併用療法に関する実験を遂行する。マイクロCTにおいては、大腿骨近位部と骨幹中央部をそれぞれ解析し、各パラメータで定量的に比較する。また、3点曲げ試験による骨強度、骨代謝マーカーならびに骨マトリックスマーカーの値について検証する。これらのデータとこれまでに得られたデータを基に、併用療法の有効性ならびにその機序について明らかにする予定である。

次年度使用額が生じた理由

(理由)新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当初予定していた実験計画に遅れがでたため差額が生じた。
(使用計画)生化学実験用試薬ならびに試験管などの消耗品の購入に使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 2型糖尿病における運動療法の抗酸化・炎症作用ならびに骨密度・骨強度に及ぼす影響.2022

    • 著者名/発表者名
      髙木 聖,山下剛範,三浦俊宏
    • 学会等名
      第59回日本リハビリテーション医学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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