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2020 年度 実施状況報告書

行動変容ステージに基づいた個別勧奨システム構築による心臓リハビリ継続率向上

研究課題

研究課題/領域番号 20K11201
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

中西 道郎  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (60378726)

研究分担者 三浦 弘之  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70816834)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード行動変容 / 心臓リハビリテーション / 二次予防 / 教育資材
研究実績の概要

高齢化とともに循環器疾患により死亡あるいは要介護状態となる患者が増加する一方であ
り、循環器疾患の制圧は喫緊の課題である。近年、心筋梗塞など多くの循環器疾患の治療は目覚ましい進歩を遂げてきており、心筋梗塞の急性期死亡も抑制されるようになってきた。一方、、慢性期の心不全などにより死亡する患者は増えており、再発予防、心不全入院抑制が重要な課題である。再発予防、心不全入院抑制には心臓リハビリテーションが有効であり、日本循環器学会のガイドラインでも強く推奨されているが、心臓リハビリテーションを適切に受けることができている患者は極めて少ない。様々な理由が考えられるが、循環器疾患患者の行動変容を促すシステムが構築されていないこととはその一因であると考えられる。本研究の目標は、効果的なリーフレットの作成など教育資材の開発を行い、それらの有効性を評価することで、循環器疾患患者の行動変容を促すシステムの構築を行うことである。
本年度は、教育資材開発のための予備調査を質問紙法により行った。心筋梗塞に対して心臓リハビリテーション実施歴のある患者を対象として、心筋梗塞や心臓リハビリテーションに関する知識(Knowledge)や、自身の疾患や治療に関する関心および生活習慣改善の意思(attitude)、運動や服薬遵守・禁煙への取り組み状況や心臓リハビリテーション参加率
(Practice)について質問紙法による調査を開始した。質問紙の回収は既に終えており、質問紙の集計を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、心臓リハビリテーション参加患者に対して前向きに質問紙調査を行い、心臓リハビリテーション参加率との関連をみることを検討していた。しかし、心臓リハビリテーション参加率がCOVID-19流行状況に左右されてしまう状況であったため、後ろ向き研究に切り替えて実施している。それにともない、アンケート調査開始が遅れたが、すでに質問紙の回収は終えており、今後、こちらについては予定通りの進捗に戻ることができる見込みである。
一方、本年度に、リーフレット作成作業にも取り掛かることを目標としていたが、上記質問紙の集計結果によりリーフレット作成に取り掛かる予定であったため、リーフレット作成については遅れを認めている。

今後の研究の推進方策

次年度は、リーフレット等患者教育資材の開発に取りかかる。並行して、それらの資材の有用性を評価するための前向き研究実施の準備を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響により学会がオンライン開催となり、旅費の支出は減少した。また、COVID-19の影響により質問紙調査の遅れがあり、質問紙調査の結果を受けて作成する予定であったリーフレット作成が次年度にずれ込んでいる。これにより人件費・転載許諾費について支出が減少している。一方、質問紙調査については既に質問紙の回収を終えており、今後は再び予定通り進捗できるようになる見込みである。そのため、本年度使用しなかった人件費・転載許諾費については次年度使用予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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