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2023 年度 実施状況報告書

呼吸循環フィットネスを評価する新しい指標の多角的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K11206
研究機関びわこリハビリテーション専門職大学

研究代表者

里中 綾子  びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 講師 (80632497)

研究分担者 鈴木 伸治  常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
寺田 恭子  桜花学園大学, 保育学部, 教授 (20236996)
山品 博子  福島県立医科大学, 保健科学部, 講師 (00726242)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード呼吸循環フィットネス / 酸素脈 / 下腿周径 / 下腿三頭筋
研究実績の概要

本研究は低体力者が安全、正確かつ容易に用いることのできる全身持久力の評価法を開発することを目的とする。2020年度、2021年度はCOVID-19感染予防の観点から、計画通りには進めず、特に呼気ガス分析装置を用いた最大酸素摂取量の測定は十分な被験者数のリクルートができなかった。このため、過去に得られたデータを再分析したところ、比較的低強度の運動負荷中の酸素摂取量や酸素脈と最大酸素摂取量が最大酸素摂取量と高い相関を示すことが明らかとなった。この結果は現在継続して論文を作成中である。
また高齢者を対象とした日常身体活動アンケート、体組成および下腿周径を測定し、特別な運動をしていなくとも日常的に身体活動量の多い高齢者は全身筋肉量や下腿周径が維持できておりいわゆるフレイル状態に陥りにくいことが考察できた。この結果についても論文執筆の準備をしている段階である。
さらに健康ではあるが日常的に運動習慣のない大学生をリクルートし、最大酸素摂取量、体組成、下腿周径および下腿筋厚測定を実施した。その結果、最大酸素摂取量と全身筋肉量、下腿周径および下腿筋厚には正の相関関係があることが明らかとなり、下腿周径は臨床場面ににおいて比較的容易に全身持久力の推定に用いることができる有力な因子であることが示された。この結果についても論文作成の準備に入っている。
これらの結果より、被験者に大きな身体的な負担がかかる最大運動テストによる最大酸素摂取量を行わなくとも下低負荷運動時の酸素摂取量や酸素脈あるいは下腿周径の測定により全身持久力の予測は可能であることが明らかとなり、本研究の目的に対する結果を示すことができている。また、高齢者の身体活動アンケートの結果から日常的にどのような身体活動が全身持久力の影響する因子であるのかについても明らかにすることが可能であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は人体信号測定が含まれている。特に呼気ガス分析器を用いた全身持久力の測定では酸素摂取量測定のためのフェイスマスクを使用するため、20220年以降のCOVID-19流行の影響により実験を予定通りに実施することが困難であった。2022年以降は徐々に使い捨てフィルターなどを用いた感染症対策を講じた上でのデータ収集が可能となり、収集できたデータの回収及び公表に向けた準備を進めているところである。

今後の研究の推進方策

COVID-19の流行により遅れていたデータ収集を実施し、分析段階にある。今後は分析を進め論文等にて研究結果の公表を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染症流行の影響により研究データ収集が大幅に遅れたため、その後のデータ分析や公表に向けた準備についても遅れが生じた。今年度はデータ分析や公表に向けた準備として英文校正費、論文投稿費および学会参加費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Women grip strengths and lifetime experiences of low back pain were not influenced by the frequency of lifting family members with severe cerebral palsy rated to GMFCS level IV and V2023

    • 著者名/発表者名
      Suzuki N, Terada K, Satonaka A
    • 雑誌名

      Gazzetta Medica Italiana

      巻: 182 ページ: 544-551

    • DOI

      10.23736/S0393-3660.22.04982-8

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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