• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

超音波トラッキングによるサルコペニアの横隔膜評価法開発:運動ニューロン減少の関与

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K11207
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

関口 兼司  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70533793)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードサルコペニア / 横隔膜 / 呼吸機能低下 / トラッキング / 超音波 / ALS
研究成果の概要

サルコペニアの横隔膜機能を超音波で評価する方法を開発し、その技術を用いてサルコペニアと運動ニューロン疾患における横隔膜機能を比較した。側腹部から記録した超音波画像では横隔膜は呼吸に応じて頭尾方向に移動するため、スペックルトラッキング法でピクセルを追尾するアプリケーションを開発し移動量を計測した。安静時呼吸における移動量は健常者 2.2±2.2 mm、サルコペニア 1.4±0.9 mm、ALS 0.6±1.4 mmで、ALSは健常者に比して有意に小さく、サルコペニアはその中間であった。サルコペニアの病態には筋代謝異常だけでなく、ALSに類似した機能的脱神経が関与している可能性もあると考えられた。

自由記述の分野

脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

サルコペニア高齢者の肺炎を防ぎ健康寿命を延伸するために、咳嗽力維持とそれにかかわる横隔膜機能の評価は不可欠である。今回、信頼性のある方法がこれまで存在しなかった横隔膜機能の非侵襲的な評価法を開発した。今後、大規模な検討でも今回のように横隔膜機能低下にALSに類似した機能的脱神経が関与している所見が得られたら、これまでのサルコペニア高齢者に対する一律のレジスタンストレーニング推奨を見直し、個別最適化した訓練方法を検討していく必要が出てくる可能性もある。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi