研究課題/領域番号 |
20K11210
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
松田 史代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70437953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢 / マウス / 運動 |
研究実績の概要 |
高齢化社会を迎え様々な分野で対策が模索されている中、医療分野では「予防医学」が着目されつつある。これまでの「疾病」に罹患してから「治療」を受けるのではなく、健康寿命に代表される「いかに健康で長生きか」が重要視されてきている。 また、高齢化社会の中で「認知症」患者の数は急増し、その予防策はまだ見解が一致せずにいる。リハビリテーションの分野でも、「認知症予防運動」は様々な機関で取り組まれているが、なにがどのように良いのか、なにが防げるのか、見解はさまざまである。 家族性アルツハイマー認知症の危険因子のひとつであるアポリポプロテインの対立遺伝子をノックインしたマウスを用いて、年齢による経時的変化(身体状態や認知機能など)および自然死する月齢についても検討している。 また、定期的な運動習慣のひとつとして、マウスの飼育環境をエンリッチメントにし自発性など増した飼育環境と通常飼育との違いについても検討している。 保有しているノックインマウスは自己繁殖で管理を行っているため、実験必要数を揃えるのに時間を要しているのが現状である。 また動物実験施設の改築も行われており、飼育しているマウス数を増加できないことから現在生育しているマウスの経時的変化や自然死するまでの月齢について長期的に観察・分析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
保有マウスの自己繁殖に時間を要しているのが一番の原因である。また、使用している動物実験施設の改築が行わており、新たに繁殖できないため、現在生育しているマウスで経時的変化の測定を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
継続して現在飼育しているマウスの世話を行いながら、経時的変化についての計測も実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
飼育しているマウスの動物実験施設の改築工事などにより実験の進捗状況が遅れているため。
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