研究課題/領域番号 |
20K11211
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
河村 健太郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (60806488)
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研究分担者 |
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (70295244)
中村 政明 国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 部長 (50399672)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30325782)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 振動刺激 / 脳磁図 / 中枢神経疾患 / 感覚運動連関 / 能動的感覚検査 |
研究実績の概要 |
新型コロナによる影響で、水俣市立総合医療センターにおける脳磁図計測は一度も行えなかったが、測定に向けてプロトコールの準備、確認を共同研究者間にて行った。令和5年度は、まずは健常者に対しての計測を早々に開始する予定で現在準備を進めている。また、能動的な感覚(アクティブタッチ)の評価手法(能動的二点弁別検査、能動的重量感覚検査)について開発し、能動的二点弁別検査については用具を3Dプリンターを使用し作成した。複数の健常被験者を対象として検査信頼性評価や既存の感覚評価(静的二点弁別)との相関やを検討した。とくに能動的二点弁別検査については高い検者間信頼性が得られた。一方で、能動的重量感覚検査の信頼性は低かった。また、能動的二点弁別検査は、既存の静的二点弁別検査との相関は認めず、能動的な感覚変化を特異的に検出できる可能性が示唆された。また、患者1名に対して検査を実施し、安全に、大きな負担なく検査が実行可能であることを確認した。運動系の評価については、タブレットを用いた描円検査(上肢機能協調性検査)や、PCと手指ピンチ力検出装置を用いたピンチ力調整能力検査についても検者間信頼性を検討したところ、高い検査信頼性が得られた。こちらも振動前後での上肢、手指機能の微細な変化を検出できる可能性が示唆された。これらは、上肢への振動刺激前後での微細な感覚、運動変化を捉えうる有用な検査となりうると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、水俣病総合研究センターへ訪問できず、計測が行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
具体的な日程を組み、早々に水俣病総合研究センターでの脳磁図計測を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
水俣へ計測へ行けず、謝金や旅費を使用する機会がなかった。今後計測時に使用予定。
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