研究課題/領域番号 |
20K11213
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
深堀 良二 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40457784)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | intermanual transfer |
研究成果の概要 |
手の動作に関する学習は利き手依存であり、それらの動作学習は対応する大脳皮質運動野に記憶されると考えられている。これらの記憶は非利き手にも影響を与えることが示唆されている。本研究ではラットに片方の前肢でレバー押し動作を学習(原学習)させ、反対側の前肢のレバー押し動作の学習(再学習)を評価した。その結果、原学習の期間が短い場合、反対側の前肢を用いたレバー押し運動の再学習は多くの試行を要したが、原学習の期間が長いと反対側の前肢の再学習は非常に短かった。これらのことから長い訓練期間によって形成された動作記憶が反対側の動作に影響を与えていることが明らかになった。
|
自由記述の分野 |
Neuroscience, Behavioral Science
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は頭部拘束型オペラント実験装置を用いて、ラットの一方の前肢の動作学習が反対側の前肢の動作学習に影響を与えることを示し、げっ歯類を用いて両手間転移が起こることを明らかにした。人を被験者とした研究で示されていた動作の反応スピードや正確さに関する結果と同様に、ラットの行動でも反応時間や正確さについて評価できた。人における研究では非侵襲的な手法しか用いることができなかったが、ラットにおける侵襲的な研究を推し進めることによってより詳細な神経回路基盤を解明することができる。本研究を発展させ、脳機能障害モデル動物の研究を進め、神経科学的な知見に基づいたリハビリテーションの発展に寄与する。
|