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2020 年度 実施状況報告書

有酸素運動が視空間認知に及ぼす影響:身体フレイル・頭頂葉機能連関

研究課題

研究課題/領域番号 20K11215
研究機関県立広島大学

研究代表者

高宮 尚美  県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (70723469)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード視覚誘発電位 / 後部頭頂葉 / 低強度有酸素運動
研究実績の概要

健康寿命延伸には介護予防・フレイル対策・ 認知症の予防が緊急の課題である.様々な研究から認知症予防における有酸素運動の有用性が指摘されている.アルツハイマー病(AD)やその前段階の軽度認知障害(MCI)では,視空間認知障害により迷子や車の運転障害が起こるが, その脳内基盤である後部頭頂葉の神経活動に与える有酸素運動の影響は検討されていない.本研究では, 健常若年成人群と高齢者群において,低強度有酸素運動が後部頭頂葉の神経活動に与える影響の違いを検討する.低強度有酸素運動前後で運動視刺激を用いた視空間認知閾値および視覚誘発電位(VEP)を測定し,群間および運動前後での違いを明らかにする(実験1).さらに高齢者では身体活動量計による生活活動量と有酸素運動を含む運動活動量を1年間計測し,視空間認知閾値の経時的変化(3か月毎)を調べる(実験2).身体フレイルと頭頂葉機能の連関を解明し,認知症予防に対する低強度有酸素運動の効果を明らかにする.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究当初の計画では,2020年度中に健常若年成人と高齢者を対象とし,低強度有酸素運動が後部頭頂葉に与える影響を調査する予定であった.具体的には,オプティックフロー(OF)認知閾値検査とOF刺激を用いた視覚誘発電位検査に,低強度有酸素運動がどのような影響をもたらすか,データ集積および分析を実施する予定であった.しかし,新型コロナウイルス感染症の影響により,健常成人に対する検証を実施できたものの,地域高齢者を対象とした実験は実施できなかった.

今後の研究の推進方策

感染予防対策を十分に実施しながら,地域高齢者を対象としたデータ集積を実施する.また,活動量に応じた地域高齢者の観察研究についても,着手していく.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により,地域高齢者を対象としたデータ集積に関わる費用(謝金等)の支払いができなかった.今後,データ集積や成果発表等実施していく.

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公開日: 2021-12-27  

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