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2023 年度 実施状況報告書

施設横断型(大規模)データーベース構築による日本人歩行標準値の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K11217
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

山本 澄子  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (30302102)

研究分担者 小林 吉之  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (00409682)
堀川 悦夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
金 承革  常葉大学, 健康科学部, 教授 (20300072)
昆 恵介  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (30453252)
江原 義弘  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50349304)
橋詰 賢  立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (50727310)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード歩行計測 / データベース / 多施設共同
研究実績の概要

本研究の目的は、施設横断型(大規模)データベースを構築して、日本人の歩行標準値を確立するとともに、施設間の違いによる歩行データへの影響を明らかにして誤差の少ない計測方法を提案することである。
2023年度は、2022年度に作成したデータ受け入れフォームを利用して多施設の歩行データを収集するとともに、これらをまとめて利用者に提供するための処理プログラムの仕様を検討して外注した。データ処理は2段階あり、1つめは1名分の複数試行のデータを1つのファイルとしてVisual3Dで計算する過程、2つ目は複数名のデータをまとめる過程である。1名分のデータについて提供するデータの種類は、①歩行時間距離因子、②運動学的パラメータ(重心、角度など)と運動力学的パラメータ(床反力、関節モーメントなど)の1周期100点に規格化したデータ、③各パラメータの歩行各相における特徴値(最大値、最小値)の3種である。これらについて詳細な仕様を決定し、研究者間での検討ののち、業者を交えて複数回の打ち合わせを行って方向を決定した。複数名のデータをまとめる場合には1名のデータと同様のフォーマットとして、対象者の年齢、性別などを含む対象者情報ファイルを参照しながら必要なデータをまとめていく方式とすることとした。
第44回バイオメカニズム学術講演会(2023年11月25日)において、本研究で作成した「正しい歩行計測方法」ビデオの紹介、ダウンロードした歩行データの活用と課題、多施設計測データの比較について講演を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

歩行データベースの利用者に提供するデータの仕様が多岐にわたるため、詳細な仕様の検討に時間を要した。現在、外注したプログラムの確認を行いながら、追加の課題について検討している。

今後の研究の推進方策

2023年度に作成した歩行データ処理プログラムの利用とともに、歩行データを編集するVisual3Dの中で多量データの処理が可能なソフトウェア(Sift,旧Inspect3D)を導入して、データベース内の歩行データの分析を行う。これによって、多量のデータを性別、年齢、歩行速度条件などによってまとめることができ、データベース利用者の利便性が向上すると考えられる。さらに、これらを使用して年齢、性別、施設間の違い等の観点から論文を執筆する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2023年度に検討したデータ処理プログラムが未完成のため、2024年度に支払いを行う。この他に2024年度は多量データ処理プログラム(Sift)の購入、Siftの利用に関する講習会の開催および歩行計測時の計測精度検定のための治具の作成を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歩行データベースの構築と活用2023

    • 著者名/発表者名
      昆 恵介、江原義弘、小林吉之
    • 学会等名
      第44回バイオメカニズム学術講演会

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公開日: 2024-12-25  

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