研究課題/領域番号 |
20K11225
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
吉田 典子 久留米大学, その他部局等, 教授 (10210709)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 酸化ストレス / サルコペニア進行 |
研究実績の概要 |
研究の対象としていた高齢者に対するサルコペニア予防のための運動教室が、新型コロナ感染拡大の影響で開催されない期間が続き、開催の見込みが不透明で 、2020年度から2021年度は研究を進めることができなかった。2022年度は、感染予防対策を行った上で、活動を再開しつつあるため、可能な範囲で研究実施の準備を進めている。 研究対象者: 運動教室に参加した65歳以上の心不全患者、サルコペニアのある患者(S群)とない患者(N群)に対して、各々一般的な運動療法と栄養指導を行う群 と、運動療法と栄養指導に加えて抗酸化ビタミンとしてビタミンE(αトコフェロール)を投与する群(SE群とNE群)とビタミンEを投与しない群(SC群とNC群)に無作為に割り付ける。 測定項目:3ヶ月ごとに、酸化ストレス指標、骨格筋量、大腿部周囲系、下肢進展筋 力、握力、身体能力(SPPB)、栄養状態(CONUT :Controlling NUTritional status) を測定し、酸化ストレスの測定:FRAS4 を用い,d-ROM test: Reactive Oxygen Metabolites test をフリーラジカルレベル、BAP test(Biological Antioxidant Potential test)を抗酸化力とし、両者の比を酸化ストレスとする。 心不全患者において 1)サルコペニアの顕在化(または進行)に酸化ストレスの関与があるか? 2)抗酸化ビタミン投与によりサルコペニアの改善を認めるか? について検証する。 1年間の経過観察としていたが、 研究計画の遅れにより、6ヶ月間の観察とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の対象としていた高齢者に対するサルコペニア予防のための運動教室が、新型コロナ感染拡大の影響で開催されない期間が続き、開催の見込みが不透明で 、2020年度から2021年度は研究を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、感染予防対策を行った上で、活動を再開しつつあるため、可能な範囲で研究実施の準備を進めている。サルコペニアの進行の観察期間を1年間としていたが、研究計画の遅れにより、6ヶ月間の観察とする。また、新型コロナ感染症拡大以後の運動教室中止による、高齢者の運動能力の低下を後ろ向きに調査することも検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の対象としていた高齢者に対するサルコペニア予防のための運動教室が、新型コロナ感染拡大の影響で開催されない期間が続き、開催の見込みが不透明で 、2020年度から2021年度は研究を進めることができなかった。 次年度は、運動教室が開催されない状況においても、サルコペニア(身体組成:筋肉量)および酸化ストレス指標(BAP,dROM)を測定する予定であり、そのための、血液検査費用、酸化ストレス測定キッド、また介入試験として予定していたビタミンEサプリメントの購入のために、助成金を当てる予定である。
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