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2020 年度 実施状況報告書

最適運動軌道と脳活動:目標の明示化による練習効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K11234
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

鈴木 貴子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60549343)

研究分担者 金村 尚彦  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20379895)
小川 豊太 (濱口豊太)  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
鈴木 誠  東京家政大学, 健康科学部, 教授 (80554302)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード身体介助 / 他動運動 / 脳波
研究実績の概要

本年度は,上肢のリーチ動作の身体介助における一次運動野の活動を検証した.20名の右利きの健常成人を対象とし,左一次運動野における上腕二頭筋のhotspotを経頭蓋磁気刺激を用いて特定した.特定したhotspotを中心として1.5㎝間隔の格子状に計9個の脳波電極を貼付し,右肘関節には電気角度計を設置した.運動課題は実験者による他動運動で,実験者が対象者の右上肢を保持し,2つのLEDドット点滅に合わせて8往復のリーチ動作を30セッション行った.対象者には,安楽座位で脱力し,回数を数えたり運動をイメージせずに固視点を注視するよう指示した.分析は,他動運動中のα,β,γ周波数帯域におけるパワースペクトラムから, event-related synchronization(ERS)およびevent-related desynchronization(ERD)の時系列変化を計算した.
その結果,肘関節が最大伸展する直前に,αおよびβ周波数帯域のERSが生じ,最大伸展後にはα周波数帯域およびβ周波数帯域のERDとγ周波数帯域のERSが生じた.
これらの結果等から,他者による他動運動においても随意運動のように,運動の位相に同期して脳波のパワースペクトラムが変化することが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,他の業務におけるエフォートが増え,研究活動の制限があったため.

今後の研究の推進方策

次年度は研究計画書に則り,提示した目標点と実際に誘導される到達点に不一致条件を設けた実験を実施し,その際の脳活動について検証を行う計画である.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大に伴う実験活動の自粛要請により,研究に遅れが生じたため.次年度は, 実験遂行のための物品費および消耗品費,研究成果を学会にて報告するための出張旅費,被験者謝金,研究結果を論文発表するための英文校閲費および論文掲載費の執行を予定している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 反復他動運動の位相に特異的な脳振動同期2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木貴子
    • 学会等名
      日本作業療法研究学会

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公開日: 2021-12-27  

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