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2021 年度 実施状況報告書

最適運動軌道と脳活動:目標の明示化による練習効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K11234
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

鈴木 貴子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60549343)

研究分担者 金村 尚彦  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20379895)
小川 豊太 (濱口豊太)  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
鈴木 誠  東京家政大学, 健康科学部, 教授 (80554302)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード身体介助 / 他動運動 / 脳波
研究実績の概要

身体を支持して他動的に誘導する方法(他動運動)がリハビリテーションにおける運動練習に広く用いられている。2021年度は、他動運動に応じた脳活動の周波数特異的な振動同期を明らかにするため、実験結果の再解析と論文の執筆および投稿を行った。
実験では、健常成人20名を対象に、左一次運動野に経頭蓋磁気刺激を行い上腕二頭筋のhotspotを特定した。次に、このhotspotを中心に2.5㎝間隔の格子状に9個の脳波電極を貼付した。併せて右肘関節に電気角度計を設置した。他動運動課題については、実験者が対象者の肘および手関節を保持し、2つのLEDドット点滅(0.67Hz)に合わせて8往復のリーチ動作に関する他動運動を30セッション行った。対象者は安楽座位で脱力し、前方の固視点を注視するよう指示された。時間周波数解析によりアルファ帯域、低ベータ帯域、高ベータ帯域、低ガンマ帯域、高ガンマ帯域のパワースペクトルを求めた後、各帯域の変動と他動運動リズムのコヒーレンス解析を行った。その結果、高ベータ帯域と低ガンマ帯域においてアルファ帯域よりも有意にコヒーレンス値が高かった。
2021年度に得られた結果より、運動の計画を伴わないリズミカルな他動運動では、高ベータ帯域と低ガンマ帯域が特異的に運動位相に関連して変化することが示唆された。本研究による知見は、リハビリテーションにおける身体誘導法の構築に寄与することができると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス対応による業務増加,代表者の体調不良等により,研究時間の確保が困難であったため.

今後の研究の推進方策

第2実験の計画を進めて実施し,結果をまとめる.

次年度使用額が生じた理由

第2研究の計画が終了せず,被験者の謝礼支払いや消耗品の購入を行わなかったため.また,学会への旅費の支出も行わなかったため.
2022年度は,2021年度に投稿した論文の掲載費の支払いを行う.また,第2研究を実施するため,この実験に必要な消耗品および被験者謝礼,論文の投稿費用に使用する.

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公開日: 2022-12-28  

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