研究課題/領域番号 |
20K11250
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
山本 壱弥 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 理学療法士 (80828559)
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研究分担者 |
横田 千晶 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80300979)
中西 道郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (60378726) [辞退]
三浦 弘之 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70816834)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心不全 / 腰HAL / 低栄養 / 心臓リハビリテーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,低栄養かつ高度デコンディショニングを呈する高齢心不全例に対する腰HAL併用リハビリテーションの効果を明らかにすることである。研究対象は,慢性心不全例に対する心臓リハビリテーション依頼例の中で,開始時にCONUT Scoreにて中程度~高度(5~12)の低栄養状態にあり,当院の腰HAL使用基準(要支援/要介護1-3取得者,入院前の低身体活動レベル,入院後の高度デコンディショニング状態)のいずれかを満たす症例。除外基準はガイドラインで示されている運動療法が禁忌となる症例,および医師が不適切と判断した症例。具体的評価項目は下記の①~⑤に示す。①患者基本情報(年齢,性別,Body mass index,冠危険因子,New York Heart Associationクラス分類,左室駆出率,血液データ;BNP,Hb,Cre,BUN, CRP,Alb,T-CHO,TLC,ChE,CONUT Score),②身体機能(握力,等尺性膝伸展筋力,下肢筋肉量,簡易身体能力バッテリー,6分間歩行テスト),③身体活動性(リハビリテーション終了3ヶ月後に身体活動量計にて2週間の身体活動量を計測),④日常生活動作,⑤精神・認知機能。評価時期は,患者基本情報は登録時,身体機能,日常生活動作,精神・認知機能は登録時,リハビリテーション5回実施後,リハビリテーション終了3ヶ月後,身体活動性はリハビリテーション終了3ヶ月後。主要評価項目はリハビリテーション終了3ヶ月後の身体機能,身体活動性,副次評価項目は,日常生活動作,精神・認知機能とし,両群間で登録時,リハビリテーション5回実施後,リハビリテーション終了3ヶ月後の変化を比較。これまで上記基準を満たす5症例に対して腰HAL併用リハビリテーション,2症例に対して,腰HALを用いない通常のリハビリテーション(通常群)を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象症例が不足している
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今後の研究の推進方策 |
2022年4月以降の対象症例に対しては,腰HALを用いない通常のリハビリテーション(通常群)に登録。2022年12月まで患者登録を行い,2023年1月に腰HAL群および通常群にて主要評価項目および副次評価項目の改善率を比較する。得られた結果に対しては,2023年3月までに国際学会誌へ論文投稿予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初購入を予定していた身体活動量計(ライフコーダー)の購入量が少なく済んだため。またコロナ渦により学会参加費,旅費が不要であり,未使用額が生じた。 このため,腰HAL併用リハビリテーションの中間解析の結果を次年度に行うこととし,未使用額はその経費に充てることとしたい。
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