研究課題/領域番号 |
20K11256
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩永 竜一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40305389)
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研究分担者 |
仙石 泰仁 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
佐藤 葉子 (山西葉子) 東京都立大学, 健康福祉学部, 客員研究員 (30423627)
伊藤 祐子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (60289973)
加藤 寿宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80214386)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 発達障害 / 子ども / 生活支援 |
研究実績の概要 |
児童発達支援センターや児童発達支援事業所において、指導者が利用できる簡便な発達評価及び支援ツールを開発することを目的として、研究を進めた。この目的のため、幼児期の日常生活における感覚面、運動面の特徴を捉える質問項目を考案し、研究分担者と内容について協議した。 まず、先行研究や研究分担者からの意見、児童発達支援センター職員などからの意見に基づき、項目の素案を作成し、更に研究者間で項目を選出したり、加えたりした。その結果、感覚処理に関する質問64項目、協調運動に関する質問25項目案が導出された。そして、感覚処理に関する項目は感覚処理に関する先行研究に基づき感覚処理パターン毎、感覚系毎に分類した。同様に運動項目についても運動の特性ごとに分類した。 それから、感覚処理パターンの領域スコア、感覚系毎の領域スコアの偏りに応じて、感覚刺激が与えられたときへの対処法などを考案し、それについて研究者間で協議し修正を重ねる作業を行った。運動特性ごとの領域スコアの偏りに対しても、その対処法を考案し、研究者間で修正を重ねた。 次に本研究で考案した感覚処理の質問項目と協調運動の質問項目のスコア、それぞれの領域毎のスコアの偏りがある場合に、どのような支援を行うべきかが導出されるように項目ごと、領域毎のスコアの偏りに応じて対応する支援方法が導出されるようにアルゴリズムを研究者間で検討した。そして、ウェブシステムを構築するための基本的なアルゴリズムを完成させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
支援ツールに用いるウェブシステムを開発するために児童発達支援センターなどの職員が回答するための質問を考案したり、支援方法について検討したが、コロナ禍で協議の日程が変更になるなどによって、当初の予定よりも遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
開発スピードを早めるために早急に開発業者と協議を進める。データ収集において、コロナ禍の影響を受ける可能性があるため、感染状況、行動制限の状況を鑑み、調査時期を検討し保育園などに依頼をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、研究者間の会議や児童発達支援センター職員との面談を対面で行う予定であったが、コロナ禍により、zoomでの会議に移行したため、決算が予定よりも少なくなった。令和2年度に十分できなかった質問項目の使用妥当性の協議及び調査を令和3年度以降に実施するために繰越金を使用したい。
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