研究課題/領域番号 |
20K11260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
大森 斉 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80213875)
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研究分担者 |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | がん性心筋障害 / DAMP / ミトコンドリアDNA / Covid-19 / HMGB1 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアDNAの中でもコンプレックスVの断片がラット心筋芽細胞に増殖抑制を示した。さらに、コンプレックスVの遺伝子配列の中にCovid-19と相同性を有するフラグメントが存在することを見出した。このフラグメントは2本鎖DNAの状態で、HMGB1発現誘導、酸化ストレス誘導とATP産生の低下をもたらし細胞機能を障害した。さらに、このフラグメントはラットがん性悪液質モデルの血中に検出された。これらのことから、このCovid-19相同性ミトコンドリアDNA断片が、がん性悪液質における心筋障害に重要な役割を果たすことが示唆された。
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自由記述の分野 |
病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者における心筋障害は、患者予後を増悪する重要な因子であったが、その発生機序は不明な点が多かった。本研究では、ミトコンドリアDNAの中でもコンプレックスVに存在するCovid-19と相同性を有する配列が、心筋障害に有用な役割を果たすことを見出した。この結果は、がん性悪液質のみならず、コロナ感染症やその他のDAMPに関連する心筋障害において、診断や治療の標的となる物質の同定の可能性を示唆するもので、その意義は大きい。
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