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2020 年度 実施状況報告書

3対6筋モデルの足関節への拡張による転倒予防のための評価・改善・支援手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11281
研究機関三重大学

研究代表者

北浦 有紀絵  三重大学, 医学部附属病院, リサーチアソシエイト (20860282)

研究分担者 駒田 諭  三重大学, 工学研究科, 教授 (10215387)
西村 明展  三重大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10508526)
小山 昌人  三重大学, 工学研究科, 助教 (50804473)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード筋力評価 / 筋骨格モデル / 下肢 / アシスト
研究実績の概要

これまでに開発した手法は膝と股関節の2関節を対象とした2次平面に簡易化された3対6筋モデルを使用しており、歩行に関係する足関節は含まれていなかった。本研究課題では3対6筋モデルの3関節への拡張を行うことで、高齢者の運動器に関係した問題の解決を目指している。
足関節を含めた下肢筋力評価手法の開発:
これまでに、3対6筋モデルに基づく信頼性の高い筋力測定システムの開発を行ってきた。本システムは肢先端力測定のための力センサを搭載した装置と、力センサの値を取り込んでデータ処理を行い、処理結果のリアルタイム表示を行うコンピュータからなる。一方、歩行には股関節と膝関節だけでなく足関節も関連している。そこで、これまで開発してきた手法を足関節も含めた筋力評価手法に拡張する。今年度は膝と足関節の2関節の筋力測定装置の開発を行った。
下肢3関節の歩行アシスト装置の開発:
ここでは、高齢者が気軽に使用できるようにするために、少数のアクチュエータで簡易にアシストが可能な装置を開発する。これまでに非線形バネを用いた腱駆動機構のアシスト装置を開発したが、今年度は膝と足関節を1つのモータで同時にアシストする装置を開発した。ここで開発した装置は、モータやプーリーをベルトで固定し、それらをつなげるリンクが存在しない。そのため、脱着が容易で、軽量となる。開発した装置の実験を行うことで、本装置のアシストに対する効果を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

足関節を対象とした筋力評価装置とアシスト装置の開発を済ませており、今後は開発した装置を拡張し、評価を行うことで、研究目標に着実に近づいているため、研究が順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

次年度には、高齢者を対象とした住民検診において開発した筋力評価装置を用いるため、高齢者に適したインターフェイスを備えた機器として実現し、開発した装置の信頼性をこれまでに開発した装置と同様に評価する。

アシスト装置は1つのモータでの股関節、膝関節、足関節の同時アシストに拡張し、目標とする装置に近づける。

次年度使用額が生じた理由

(理由):国内、国際会議がオンライン開催となり、旅費が必要となくなったため。また、装置開発の費用の一部を他の予算で支出したため。
(使用計画): 国内、国際会議での成果発表に使用する予定である。装置の改良を行っており、そのために必要な機器を購入する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 単動力腱駆動機構を用いた歩行アシスト装置に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      柏昂佑 , 小山昌人 , 駒田諭
    • 学会等名
      健康福祉システム開発研究会
  • [学会発表] Design of single-powered tendon drive mechanism for walking assist device2020

    • 著者名/発表者名
      Kosuke Kashiwa, Masato Koyama, Satoshi Komada
    • 学会等名
      2020 21st International Conference on Research and Education in Mechatronics (REM)
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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