地域在住の中高齢男女を運動群と対照群に分け,運動群には有酸素性運動(30分間,週3回)と低強度抵抗性運動(自体重およびゴムチューブによる下肢の筋力トレーニング4種目,週3回)による6週間の複合トレーニングを行わせて,その前後に抵抗性運動時(アームカール,20%および40%最大挙上重量)の血圧測定等を行った.対照群には生活習慣を変えないように指示した.運動群では有酸素性能力および筋力・筋持久力が増大し,動脈スティフネスおよび抵抗性運動時血圧は低下した.これらの結果から,有酸素性運動と低強度抵抗性運動による複合トレーニングは抵抗性運動時の血圧上昇を抑制すると考えられた.
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