月経前症候群の改善や月経周期調節のため低用量ピルの服用を希望するアスリートは増加傾向にある.本研究では,低用量ピル服用が伸張性運動後の筋損傷マーカーおよび炎症マーカーに与える影響について検討し,女性のコンディショニング法の開発に寄与することを目的とした.若年女性23名(低用量ピル服用群11名,非服用群12名)を対象とし,非利き腕上腕屈筋群の伸張性運動を実施した.運動前,運動後4,48,96時間に性ホルモン,筋損傷マーカー(CK),炎症マーカー(CRP,IL-6)を測定した.その結果,低用量ピル服用は伸張性運動後のCKを増加させるが,IL-6,CRPには影響を及ぼさないことが示された.
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