本研究課題は、呼吸筋トレーニングや呼吸筋負荷運動が低酸素に対する呼吸循環調節メカニズムに影響するかを調べるものであった。一連の研究活動の中で、1)呼吸筋トレーニング中の運動時吸気負荷は,最大吸気負荷の20%吸気負荷から負荷が高まるとともに循環応答や酸素摂取量を増加させること、2)低酸素吸入は、吸気負荷による心拍出量増加や血管抵抗に影響しないが、低酸素下において通常酸素下よりも吸気負荷時の呼吸筋および非活動筋の組織酸素レベルを低下させること、3)4週間の呼吸筋トレーニングを行っても呼吸調節メカニズムの一つである呼吸化学感受性は変化しないことが明らかとなった。
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