研究課題/領域番号 |
20K11343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石渡 貴之 立教大学, スポーツウエルネス学部, 教授 (40435235)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳内神経伝達物質 / 生理指標 / 情動行動 / 自発運動 / 暑熱環境 / ストレス |
研究成果の概要 |
本研究は生体リズムの乱れに伴う体調不良が暑熱環境下での生理指標(深部体温,心拍数,活動量),脳内神経伝達物質(セロトニン,ドーパミン,ノルアドレナリン),不安様行動,認知機能に及ぼす影響を明らかにすることを目的に行った.その結果,暑熱環境下での体調管理に対して自発運動の効果の可能性が認められており,その効果を得るには,なるべく自発運動時間を制限しない方が,生理指標,脳内神経伝達物質情動行動の観点から効果的であることが示唆された.これらの結果は暑熱環境下での不規則明暗サイクルに対して,日々の自発運動が生理指標,脳内神経伝達物質,情動行動に効果的であることが示唆された.
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自由記述の分野 |
環境生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,地球温暖化が世界中で大きな問題となっており,熱中症による健康被害が増加している.また,体調不良時には熱中症になりやすいことが経験的に認識されているが,その詳細なメカニズムについては明らかになっていない.本研究において,暑熱環境下での不規則明暗サイクルに対して,日々の自発運動が生理指標,脳内神経伝達物質,情動行動に効果的であることを明らかにした.これらの結果は,脳機能を含めた体調管理に対する重要な知見であり,その中枢における基本的なメカニズムを解明する手掛かりにもなる.今後更に熱中症予防としての暑熱順化や運動の効果を神経生理学的観点から検討し,教育やスポーツの現場に還元していきたい.
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