研究課題/領域番号 |
20K11345
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
油井 直子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20266696)
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研究分担者 |
遊道 和雄 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (60272928)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 変形性関節症 / 半月板細胞 / 軟骨細胞 / 細胞エネルギー代謝 |
研究実績の概要 |
変形性関節症(OA)の発症に関与するメカニカルストレスに対して、軟骨細胞および半月板細胞がどのように応答するか、DNA損傷の影響と、それに対する防御因子(DNA損傷修復酵素)の発現変動を、以下の点を中心に解析してきた (1) メカニカルストレスに応答する軟骨・半月板細胞のDNA損傷修復酵素活性の変化 (2) メカニカルストレスに応答した軟骨・半月板細胞の細胞エネルギー代謝機構の変化 これにより、関節変性の機序を、メカニカルストレス応答としての「DNA損傷修復機構の変化」と「細胞エネルギー代謝(細胞呼吸鎖)調節因子・機構」を軟骨細胞に加えて半月板細胞においても詳解し、OAの病因・病態解析および予防・治療法開発研究の糸口を得たいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの基礎的研究を基盤として、メカニカルストレスに応答する軟骨・半月板細胞の「DNA修復酵素活性」と「エネルギー代謝調節機構」を詳解するため、メカニカルストレスに応答する細胞の「DNA損傷」、「DNA修復酵素 (APEX2, Ogg1) 活性」、「細胞エネルギー代謝」の変化、ならびに「これらに影響する因子」の分子機序を詳解できた。 また、軟骨細胞と半月板細胞の「DNA修復酵素活性」および「エネルギー代謝機構」の関連因子を解析し、メカニカルストレス応答の防御機構としての役割を、確立した実験系で検証中であり、計画どおり進捗した。
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今後の研究の推進方策 |
メカニカルストレスに応答する軟骨・半月板細胞の「DNA修復酵素活性」と「エネルギー代謝調節機構」を解析するため、メカニカルストレスに応答する細胞の「DNA損傷」、「DNA修復酵素 (APEX2, Ogg1) 活性」、「細胞エネルギー代謝」の変化、ならびに「これらに影響する因子」の分子機序を詳解し、軟骨細胞と半月板細胞の「DNA修復酵素活性」および「エネルギー代謝機構」の関連因子を解析し、メカニカルストレス応答の防御機構としての役割を、確立した実験系で検証中である。 これらの成果を基に、実験的変形性関節症(OA)モデル(in vitro, in vivo動物モデル)で検証し、関節変性抑制法の開発に発展させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
基礎実験(in vitro培養細胞系)の実験条件の精査に予定よりも時間がかかってしまったため、当初本年度内に開始する計画の実験が、次年度4-6月の施行予定となったため、そのための実験用消耗品費が次年度使用額となった。
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