研究課題/領域番号 |
20K11348
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
本田 亜紀子 朝日大学, 保健医療学部, 准教授 (20413784)
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研究分担者 |
梅村 義久 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (00193946)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 骨代謝 / スポーツ / 骨応答 |
研究実績の概要 |
本来であれば、大学で運動部に所属するアスリートと日常的な運動を実施していない一般大学生を対象に、血中骨代謝マーカーとスクレロスチンの分析、超音波法を用いた踵骨骨強度の測定、身体組成の測定、生活習慣等の関するアンケート調査を実施する予定であった。 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりデータの取得が困難となり、実質的な測定は全く実施できなかったのが現状である。そのため、文献収集を主に実施した。運動時の一過性のスクレロスチンの変化や、サイトカインとの関連、あるいは運動時のスクレロスチンの変化を性差から検討した論文が発表されていたが、運動様式との関連については少ないのが現状であった。 今後の研究の展開・予定としては、昨年度に測定を予定していた被検者数(20名程度)に加え、人数を増やし、測定、分析等を実施していく予定である。運動様式とスクレロスチン、骨代謝マーカー等の関係を検討するためには、ある程度の継続した運動・活動期間が必要となる。今現在、被検者対象として検討している全ての運動部の活動が再開されている。今後の新型コロナウィルスや部活動の活動状況にもよるが、夏以降には測定・分析を開始できる見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究では、運動様式とスクレロスチンの関係を明らかにするため、大学で専門的な活動を継続している様々な種目の運動選手を対象としている。 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、運動部の活動中止や、活動再開後にも活動の中断を余儀なくされたため、運動特性を評価するにあたり適切な時期での測定が困難であった。このため、測定が全く実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今現在、本学において全ての運動部の活動が再開された。専門的かつ継続的な活動がある程度維持できれば、運動特性を評価することは可能であると考えらえれる。 このため、夏以降を目途に採血、骨強度等の計測を実施し、分析を随時開始していく予定である。なお、スクレロスチンのElisa分析は2~3月にまとめて実施する。 しかし、新型コロナ感染状況によっては測定の開始時期を変更する必要性があると考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で、データ取得が全くできなかった。このため、研究分担者へ分担金(測定に必要な物品・消耗品の購入費等)以外にの物品費(スクレロスチンのKit代、血液分析代等)、被検者謝金等が発生しなかった。 今後は測定・分析ができる見込みであるため、物品費として分析Kitや血液分析代、被検者への謝金、また分析に必要な細かな消耗品費(採血管、注射針等)が発生し、使用する見込みである。
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