持久的運動と電気刺激(EMS)の併用が動脈機能に及ぼす影響について検討した.健康な成人男性および低体力高齢者は,中強度の自転車こぎ運動(C群),低強度の自転車こぎ運動に電気刺激を併用した運動(LC+EMS群),低強度の自転車こぎ運動(LC群)のいずれかの運動を,1回あたり20分間,週に2回,8週間実施した.その結果,トレーニング後,LC群では血管内皮機能の変化はみられなかったが,C群およびLC+EMS群では顕著な改善が認められた.これらのことから,低強度の持久的運動と電気刺激の併用運動は,下肢の運動器疾患者,低体力高齢者などの高血圧症を予防するための運動プログラムになることが示唆された.
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