研究課題/領域番号 |
20K11364
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
東田 一彦 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (50634466)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 骨格筋 / 鉄欠乏 / 筋収縮 / タンパク質合成 |
研究実績の概要 |
雄性ラットを普通食群または鉄欠乏食群に分け、4週間飼育した。飼育終了後、電気刺激による筋収縮を行い、前脛骨筋における筋タンパク質合成およびmTORシグナル経路のリン酸化タンパク質量を測定した。普通食群では筋収縮によるタンパク質合成の有意な増加が観察されたが、鉄欠乏群ではタンパク質合成の増加が抑制された。mTORシグナル経路のribosomal protein S6およびeukaryotic translation initiation factor 4E-binding protein 1のリン酸化タンパク量は、筋収縮と鉄欠乏の主効果が認められた。これらの結果から、鉄欠乏状態では筋収縮によるタンパク質合成が抑制される可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動物実験での条件検討が順調に進んだため。
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今後の研究の推進方策 |
高齢マウスを用いた動物実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
分析が順調に進み、実験動物や分析試薬にかかる費用を低く抑えることができたため。
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