加齢による骨格筋への鉄蓄積について検討を行った。 高齢マウスに対し、自発走による運動トレーニングを行い、習慣的な運動トレーニングが高齢マウスの骨格筋への鉄蓄積を抑制するか評価した。運動トレーニングにより骨格筋機能(筋力)、筋重量、運動能力の向上が認められた。一方、骨格筋内の鉄蓄積量は、運動トレーニングによる影響を受けず、対照の若齢群と比較して高値であった。 これらの結果から、加齢による骨格筋への鉄蓄積は酸化ストレスを引き起こすことでサルコペニアの一因になると考えられているが、鉄蓄積は必ずしも筋委縮を引き起こすわけではないことが明らかとなった。
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