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2021 年度 実施状況報告書

スポーツ観戦と持続的ウェルビーイング:先行要因と結果要因の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K11371
研究機関法政大学

研究代表者

吉田 政幸  法政大学, スポーツ健康学部, 教授 (60557445)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードウェルビーイング / 持続的ウェルビーイング / ファンウェルビーイング / ファンエンゲージメント / スポーツ観戦
研究実績の概要

本研究は3カ年計画のもと、スポーツ観戦を通じた持続的なウェルビーイング(eudaimonic well-being)の向上に着目し、その概念規定、先行要因、結果要因を明らかにすることを目的としている。研究1年目(2020年度)はCOVID-19の感染拡大の影響により、当初予定していた調査を実施できなかったが、研究2年目(2021年度)はインターネット調査会社と協力し、以下の3つの調査を実施した。調査では人々の持続的ウェルビーイングを測定するとともに、その向上に影響を及ぼすことが予想されるファンエンゲージメントを多次元的尺度によって検証した。
1回目の調査はプロ野球のシーズン終了後の12月3日から5日までの3日間に行った。調査では(1)上位チームと(2)下位チームを応援し、過去3年間にそのチームのホームゲームを少なくとも1度はスタジアムで観戦したことのある人々からデータを収集した。その結果、338人から回答を得た。
2回目の調査はプロサッカー(Jリーグ)のシーズン終了後の12月10日から12日までの3日間に行った。調査では(1)上位クラブと(2)下位クラブを応援し、過去3年間にそのチームのホームゲームを少なくとも1度はスタジアムで観戦したことのある人々からデータを収集した。その結果、332人から回答を得た。
3回目の調査はオフシーズンの2022年2月下旬に実施した。1回目と2回目の調査と同様の回答者に再度アンケートを依頼し、プロ野球とプロサッカーを合わせて441人からデータを収集した。この追跡調査では(1)シーズン中のファンエンゲージメントと(2)オフシーズンのファンエンゲージメントがオフシーズンのウェルビーイングに対して、どのような影響を持続的に及ぼしているのか検証することを目的とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年度は計画通りに調査を実施し、現在までにデータ入力と基礎集計(記述統計)を完了した。完了した3つの調査のうち、1回目と2回目の調査結果に関する内容は論文内で執筆した。

今後の研究の推進方策

2022年度は前年度に調査したスポーツチームとは別のチームのファンからデータを収集し、持続的ウェルビーイング尺度とファンエンゲージメント尺度を完成させるとともに、両者の関係性を仮説検証によって説明する。調査はプロ野球とプロサッカーのそれぞれにおいて、シーズン前半とシーズン後半の2度に渡って実施する。

次年度使用額が生じた理由

研究1年目(2020年度)はCOVID-19の感染拡大の影響で調査を実施できず、研究2年目(2021年度)へと持ち越した。研究2年目(2021年度)は3つの調査を行ったが、当初計画した2年分の調査研究費をすべて使用することができなかったため、繰越金が発生した。研究最終年度となる研究3年目(2022年度)は、より妥当性の高い研究となるよう、繰越金を追加のデータ収集のために使用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] スポーツ観戦と持続的ウェルビーイング2022

    • 著者名/発表者名
      吉田政幸
    • 雑誌名

      体育の科学

      巻: 72(4) ページ: 247-253

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公開日: 2022-12-28  

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