研究課題/領域番号 |
20K11381
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
八板 昭仁 九州共立大学, スポーツ科学部, 准教授 (50270062)
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研究分担者 |
青柳 領 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (20184054)
倉石 平 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60367092)
野寺 和彦 玉川大学, 学術研究所, 教授 (60626860)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | バスケットボール / 状況判断 / 宣言的知識 / 基礎知識テスト |
研究実績の概要 |
本研究は,コーチングやその満足度について多角的に検討し,それらと状況判断能力の獲得との関連を明らかにすることによってボールゲームのコーチにとって重要となる競技者とコーチが互いの考えを理解しながら状況判断能力の向上を図るための日本人の気質に合った日本型“Athlete centered coaching”の提案を試みるものである. 本年度は,コロナ禍の影響が大きく当初の予定通りにデータ収集することはできなかったが,これまでに収集したデータを基に状況判断能力の獲得過程を明らかにするための宣言的知識に係る「状況判断に関わる知識テスト」の作成に取り組み,一定の成果は上げられた. また,「望ましいコーチのタイプとコーチと競技者の関係を含むコーチングの現状」「集団凝集性や集合的効力感等のチームの現状」「コーチングと競技力に係る成果」について「CART-Q)」(Jowett & Ntoumanis, 2004),「GEQ」(Carron et al., 2006),「CEQ for Sports」(Short et al., 2005)等を参考に質問調査票の検討を進めているが,試作調査票によるデータ収集が予定通りに進められなかったため研究実績としては上げられていない状況である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響によってテストの作成及びテスト実施に関わるデータ収集が思うように進めることができなかった.
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今後の研究の推進方策 |
宣言的知識に係る「状況判断に関わる知識テスト」が作成できたことから手続き的知識に係る「映像を用いた状況判断能力テスト」を作成に着手している. また,「望ましいコーチのタイプとコーチと競技者の関係を含むコーチングの現状」「集団凝集性や集合的効力感等のチームの現状」「コーチングと競技力に係る成果」についての調査票については,試作調査票によるデータ収集を進める予定である. コロナ禍の影響によってデータ収集が予定よりも遅れている状況ではあるが,それぞれのテストの実施および調査票によるデータ収集が計画的に実施できれば,大きな方向転換を強いられることはないと考えられる.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者を含め予定していた学会に出席できず,出席した学会もリモート開催が多く旅費の支出がなかったこと.テスト作成およびデータ収集のためのテスト実施等に予定していた人件費・謝金の支出がなかったこと.以上の理由から次年度繰り越しとなった. 前年度実施できなかったテスト作成にかかる支払手数料,およびテストの実施及び調査票のデータ収集にかかる旅費,研究打ち合わせにかかる旅費として使用する計画である.
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