研究課題/領域番号 |
20K11388
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木庭 康樹 (上泉康樹) 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (60375467)
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研究分担者 |
田井 健太郎 群馬大学, 教育学部, 准教授 (00454075)
佐々木 究 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (30577078)
柴沼 真 城西大学, 経営学部, 准教授 (40388674)
高根 信吾 常葉大学, 経営学部, 准教授 (70440609)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | AIテクノロジー / スポーツ現象学 / 映像分析 / eスポーツ / 身体図式 / エコロジカルトレーニング / アフォーダンス / スポーツ概念 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、コロナウィルス感染拡大のため、研究実施計画で予定していた海外調査を実施することはできず、国内研究会も分担者全員で開催することはできなかった。ただし、令和2年12月に城西大学において、研究代表者と分担者1名を中心に研究の進捗状況の報告と今後の研究計画の変更について意見交換を行い、海外のトップレベルのスポーツのテクノロジー導入について発表を実施した。とくに、スポーツのテクノロジー導入に関しては、ヨーロッパのビッグクラブであるACミランのラボによる数値化と、その対極にある戦術的ピリオダイゼーションやエコロジカルトレーニングなどが比較対象として提起された。また、本年度の研究成果により、スポーツでは、身体・操作・戦術・心理の卓越性が競われているのに対して、eスポーツでは操作・戦術・心理の卓越性が競われていることが明らかとなった。eスポーツの代理行為者が仮想空間内で競い合うため、速さや強さ、大きさ、美しさといったような身体の卓越性は、eスポーツでは競われておらず、このことが、スポーツとeスポーツの差異であることが、本研究のスタート地点であることが示された。eスポーツでは、競技者の身体の可能性の展開が目指されておらず、また、代理行為者は「生きた身体」を持っていないため、速さや強さ、美しさのような身体の卓越性が競われることはない。プレイヤーの視点や受け取る情報が、ゲーム開発者に規定されているため、「間合い」が存在しないという特徴も明らかにされた。なお、書籍の購入や有料放送からの映像データの収集などは、今後の研究のために進めていくことができている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は、コロナウィルス感染拡大のため、本研究の基幹をなす海外調査を実施することはできず、国内研究会もほぼ開催することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、コロナウィルス収束後、本研究の基幹をなす海外調査を実施し、国内研究会にて、研究計画全体の変更について、打ち合わせを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
和2年度は、コロナウィルス感染拡大のため、研究実施計画で予定していた海外調査を実施することはできず、国内研究会も分担者全員で開催することはできなかった。その結果、旅費に関して次年度使用額が生じている。
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