研究課題
若年アスリートの突然死を減少させるために、積極的に心臓超音波検査を施行することの有用性を実証する研究である。しかしながら、2019年度、2020年度は、COVID-19が世界中でパンデミックを起こし、日本でも感染蔓延した。2021年度は、メディカルチェック時に必要に応じて高身長者や安静時心電図異常を認めた者に対して、積極的に心臓超音波検査を施行する計画だったのだが、心臓超音波検査も少量に留まった。2022年度もコロナ禍ではあったものの、健康診断は予定通り実施され、高身長者や安静時心電図検査の異常所見者は把握でき、研究室での心エコー検査に関しては感染対策に留意して施行した。また、日本バスケットボール協会でのアンダーカテゴリーの合宿等も中止や延期、さらにはコロナ感染予防対策のため、強化合宿場所が地方へ変更になり、検査が施行困難であった。2022年度は、合宿も通常通り実施され、メディカルチェックも実施された。啓発活動に関しては、コロナ禍で移動が困難な状況であったため、積極的に勉強会や研修会を開催することができなかったが、2022年度はハイブリッドで開催を検討したが、実現には至らなかった。当面は、まだコロナ禍であることを鑑み、大学アスリートの心エコー検査を着実に進めつつ、啓発活動として、対面またはハイブリッドでの勉強会や研修会を企画し、実施したいと考えている。また、地方での円滑な心エコー検査実施のために必要なシステム構築についても検討中である。
3: やや遅れている
COVID-19の影響で若年アスリートの健康診断やメディカルチェックが中止または大幅な延期となったことと、心臓超音波検査自体が被検者と接触を伴う検査であることから、感染対策上、積極的に進めることが困難であったため。啓発活動に関しては、オンラインで実施を検討するも実現できなかった。
COVID-19の感染状況次第ではあるが、2022年度の大学での健康診断は実施されており、学内への学生の感染状況次第で鑑み、高身長者や安静時心電図異常のある対象者に対し、感染予防対策をしっかり行いつつ、心臓超音波検査も進めた。2023年度は、既に健康診断は終了しているため結果に応じて、速やかに心エコー検査を実施したい。また、ハイブリッドでの勉強会や研修会に関しては、共同研究者および日本バスケットボール協会や日本マルファン協会ともオンラインミーティングを行い、立案し実施できるよう準備を進める。
COVID-19蔓延の影響を受け、研究の進展が遅くなっているため。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)
Juntendo medical journal
巻: 68(3) ページ: 228-234
10.14789/jmj.JMJ21-0052-OA