本研究では、2型糖尿病患者で血糖コントロール不良(HbA1c ≧ 7.0%)の患者に対する日々の身体活動とSGLT2阻害薬治療の併用効果を日本の健康診断データおよびレセプトデータを用いて調査した。治療後のHbA1c<7.0%および<6.5%の達成率は、SGLT2阻害薬と身体活動を併用した患者で高く、それぞれ43.3%および19.9%であり、身体活動を併用しなかった患者ではそれぞれ32.3%および12.1%であった。本研究結果は、SGLT2阻害薬を服用している2型糖尿病患者では、日常生活において活動レベルを少しでも増加させることが、血糖コントロールに重要であることを示唆している。
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