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2021 年度 実施状況報告書

低換気トレーニングは,低酸素トレーニングの代替手段となりうるか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K11431
研究機関山梨学院大学

研究代表者

中垣 浩平  山梨学院大学, スポーツ科学部, 准教授 (30549473)

研究分担者 今 有礼  東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (00455445)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード低換気トレーニング / 低酸素トレーニング / 止息 / 動脈血酸素飽和度
研究実績の概要

本研究の目的は,常酸素環境下における低換気(随意的な呼吸制限)トレーニングの効果を明らかにすることである.本年度は,常酸素環境下での低換気・低強度長時間運動時の生理的応答を検討する予定であった.しかし,コロナウイルス感染症の拡大に伴い,予定を変更せざるを得なくなった.本年度は,低換気トレーニングの事例研究を実施した.
被験者は,過去に陸上競技長距離種目に取り組んだ経験のある男子学生1名であった.被験者は,通常呼吸(Nor: Normal ventilation)条件にて1か月間のトレーニングを実施後に,随意的な呼吸制限(Hypo: Hypoventilation)条件にて1か月間のトレーニングを実施した.Hypo条件では,トレーニング中に連続して呼吸制限を実施することが困難であったため,4分間の随意的な呼吸制限と2分間の通常呼吸を繰り返した.トレーニング内容は,両条件間で共通しており,10 kmのランニング(同一コース)を,週4回の頻度で実施した.
トレーニング中の平均走速度は,Nor条件と比較してHypo条件で有意に低下した.トレーニング中の平均心拍数には,有意な差は認められなかった.血中乳酸濃にも,条件間に有意差は認められなかった.なお,Hypo条件におけるトレーニング中の動脈血酸素飽和度は,86-92 %であった.Hypo条件でのトレーニング後に,漸増負荷テスト中の主観的運動強度(RPE)が低下し,低換気トレーニングによってCO2の感受性が低下する可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染症拡大に伴い,大学キャンパスへの入構制限が生じ,当初予定していた実験を実施することができなかった.

今後の研究の推進方策

本年度は,ワクチン接種済みの者を対象に,常酸素環境下での低換気・低強度長時間運動時の生理的応答を検討する予定である.

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染症拡大による実験の中止のため.

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公開日: 2022-12-28  

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