研究課題/領域番号 |
20K11431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 山梨学院大学 |
研究代表者 |
中垣 浩平 山梨学院大学, スポーツ科学部, 教授 (30549473)
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研究分担者 |
今 有礼 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (00455445)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 低換気 / 止息 / 呼吸制限 / 低酸素 |
研究成果の概要 |
本研究では,1)常酸素環境下での随意的な呼吸制限運動時の生理的応答及び2)常酸素環境下における随意的な呼吸制限トレーニングの効果を明らかにすることを目的とした.本研究の結果,先行研究とは異なり,随意的な呼吸制限によって運動時の酸素摂取量は低下しないことが明らかとなった.随意的な呼吸制限を伴う運動時の生理応答は,低酸素環境(酸素濃度17.4 %)での通常呼吸運動時の生理応答と同等であることが示された.また,低換気トレーニングによって二酸化炭素の感受性が低下する可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
トレーニング科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,随意的な呼吸制限を伴う運動時の生理応答(心拍数,酸素飽和度及び血中乳酸濃度)は,標高1500 m程度の準高地環境において通常呼吸で運動した際の生理応答と同等であることが明らかとなった.また,随意的な呼吸制限を伴う低換気トレーニングは,二酸化炭素の呼吸感受性を低下させ,運動時の主観的運動強を低下させる可能性が示唆された.これらの知見から,低換気トレーニングは,1)準高地トレーニングの代替手段として,2)二酸化炭素の感受性を低下させるためのトレーニングとして効果的になる可能性が示された.
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